[前頁][ホーム][一覧]

 劇団唐組 第76回公演「盲導犬」

 @神田猿楽町 猿楽通り沿い特設紅テント(2025/10/11ー13、17ー19 6ステージ)
 全自由 前売4000円 当日4200円 学生3300円 子供2000円(小学6年生まで)
  @雑司ヶ谷 雑司ヶ谷鬼子母神 10/25-26,10/31-11/3 6ステージ

 作:唐十郎 演出:久保井研+唐十郎 絵:合田佐和子 作曲:田山雅充
 宣伝美術:海野温子 舞台美術:大鶴美仁音+紅美術団子 照明:重村大介
 音響:福原由加里 衣装:加藤野奈 舞台監督:藤森宗

 出演:
                    唐組初演     今回再演
                    2009/10      2025/10
                    43/37分      54/39分

 影破里夫(幻の犬ファキイルを探す盲人)稲荷卓央     久保井研
 フーテン少年             気田陸      岩田陽彦

 銀杏あるいはトハ(未亡人)      赤松由美/藤井由紀 藤井由紀
 タダハル(銀杏に恋する青年)     高木宏      影山翔一
 先生(愛犬教師)           辻孝彦      稲荷卓央

 盲導犬研修生             唐十郎      ?
 犬屋の主人              鳥山昌克     藤森宗
 刑事                 岡田悟一     友寄有司
 婦人警官サカリノ           大美穂/藤井由紀? 大鶴美仁音

 三人の女               ?       升田愛、加藤野奈、福原由加里
 五人の愛犬教師            ?   岡村慶人、舟山海斗 重村大介 藤森宗
 町の住人達              ?中尾瑠夏、壷阪麻里子、工藤梨子、西間木美希

 2025/10/13(月祝)曇 7:00-8:47PM (54/休12/39)前方 客席8割?(100人)
 客層:3世代 学生さん?とベテラン混成 男性過半数。
 客入れ:感染対策 特段なし。近場のトイレは2か所。いつものように劇団、プレイガイド、
 当日券(10人)に別れて整列、25分前に入場。底冷えはまだ無くて助かり。当日パンフ
 無し。物販。Tシャツほか。カーテンコール1回。

 蜷川幸雄の演出、石橋蓮司が影破里夫を演じて1973年に初演。唐組では2009年以来の上演。
 舞台。新宿JR駅の地下。中央にはリアルな4段8箱のコインロッカーがそびえ立ち、後方にも
 もう一台が見え。下手には地上への出口階段の1部。両袖にはアーチ型の出入口が配されて
 いる。

 お話。伝説の盲導犬を探し求めている盲人・影破里夫と、因縁に縛られた女が出会う。
 死んだはずの女の亭主は生きているように彼女を探し、現実と冥界がまぜこぜとなり、
 その狭間に伝説の盲導犬が現れる。

 唐十郎らしい荒くれと詩情溢れる言葉が織りなす、醒めた視点をもつ幻想劇に引きこま
 れるねこ。前回の上演がどうだったか忘れたけど、今回は珍しく映像を効果的に使い、
 仕掛けや小道具も凝っていて、面白くみるねこ。ベテランと若手の塩梅が良い座組。
 久保井研×岩田陽彦の自由が過ぎるコンビは一挙手一投足が面白く、藤井由紀、稲荷卓央
 といったベテランの全面復帰は嬉しいところ。大鶴美仁音の肝の据わって演技と、愛嬌も
 楽しめたねこ。

[月間一覧