マシュマロ・ウェーブ「グレープ」
＠下北沢・本多劇場 (1996/7/4-7 5ステージ） 前売2500当日2800
演出：木村健三 脚本：山下哲
1996/7/6(土)3:00-4:50PM くもり 前方より 客席7割（250人)
元・トランジスタヒッピーズ：山下哲の「メタリックカウボーイ〜荒くれ者は
あまえんぼ」('91-9タイニイアリス・フェス）以来のホン。彼はこの実質解散
公演で、普通の芝居からへろへろ芝居に転向。脳が軟化しそうな執拗なダラケ
ぶりが可笑しかったねこ。とお気に入りだったのに断筆したのか、それきり。
最近は、役者としてマシュマロに登場していた彼。今回、爆弾小僧抜きとはい
え、彼のホンはちとお楽しみだったねこ。
お話。失踪した妻を追う男（小橋豊）。そこは砂漠。でっけえぶどうの農園。
肝心？の主人（山下哲）は眠り病。彼を師匠というおかしな男（斉藤聡介）、
なんだかわかんない新聞男（木村健三）とか変な人ばかり。とそこに不時着し
たパイロット。記憶喪失の彼（京晋佑）、実は鬼将軍。農園からの立ち退きを
要求しに来ていたのだ。砂漠で果実、その甘さもまた夢のまた夢で。
予想どうりの弛緩舞台。行方しれず、置いてきぼりの会話。だら〜とした時間
とろとろしてて、なかなか○。とらわれない芝居の中で、夢や妻、使命にとら
われた人々を描くというのも、面白い。中盤ののどかさは天国的。ちと、うと
うと気持ち良くもあったねこ。爆裂さと才知溢れる、爆弾小僧と違った味わい
これも一興。けど、ちと長すぎ。刈り込めるとこ、あると思う。
役者。小橋さん、◎。たたずまいと間が相変わらず絶妙。斎藤さん。ＭＭＭの
パンクさからすると、以外な親しみやすさ。珍しい。京さん。今回のお題：
「好きな女が爬虫類だったら、どうする。」や「鼻からタンスを出す男」に一
瞬困る表情が○。お題、毎回違うみたい。みのすけ
さん。ファンサービス。
変なダンス教師とフォークシンガー。可笑しいけど、ちと見飽きたねこ。
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