村松利史プロデュース「きちゃった。なんだかわからない場所を目指して」
＠下北沢・駅前劇場 (1997/10/7-14 11ステージ） 指定3500自由3000（当日+300)
作・演出：村松利史
出演：温水洋一、渡辺信子、正名僕蔵、村松利史、矢沢幸治、鈴木麻王、山崎絵里、
つちはしみち
1997/10/12(日)曇り 3:30-5:10?PM 前方より 客席９割（70人）
客層：20〜30才代中心。女性過半数。客入れ：桟敷はゆったり。開場時で数人の
余裕。今回が一番お客入ったみたい。平日に向かいチケット捌けていない、2,3度
と観て下さいとカーテンコールで村松さん。上記で電話予約受付中とのこと。
２年半ぶり新作。温水（元・大人計画）、渡辺（元WAHAHA本舗）と好きな人は
好きなメンツ。他、大人計画の若手から出演。
舞台。春色な淡い黄色にパステルな配色の壁。両袖にも。
お話。オムニバス３話。幕間に劇場案内嬢にどこだか？な座席に連れられた男が
ステージやら探し続ける話。しだいにエスカレートするイカれた展開に笑うねこ
１話。筒を覗く男（正名）とその無意味さを説く男（温水）。話はわけがわからない
方向へ。
２話。浮浪者（正名）に執拗にそれとなくねこの餌をすすめる女（渡辺）。
どうして女は？。３話。→のプラカードをもち座る男（温水）。通りかかった男（村松）
はその意味が分からないのだが。
人がどうしてそこにいて、どこに行くのかなどの存在を巡る。普遍テーマを解り
やすく、うざいくらい丁寧つうか執拗な会話で描く。面白い試みなり。無意味なことに
右往左往する姿は単純明確なおかしさあり。どうしてそうなるかな、不安を抱えた
影の姿は今時な問題の深さあり。と、いろいろ楽しめて◎。ブラックな味わいも○。
３話の無意味なプラカードが架空なものに対して、初めて意味をもつ、なんて展開
なんてそう。役者好演。暗くもなろうお話なのにスラップスティックな軽やかさと滑稽さ
で演じ、いい感じ。ふくよかになった渡辺さんにはほよよねこ。
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