宮本亜門演出 「BOYS TIME ボーイズ・タイム〜つよく正しくたくましく!!」
＠渋谷・PARCO劇場 (1999/12/31-2000/1/30 35ステージ）休演1/17・1/24(月)
全指定前売り当日とも7,500円（当日座布団席5,500円)
音楽監督：ウルフルズ 脚本：土田英生[ＭＯＮＯ]
演出：宮本亜門
振付：麻咲梨乃 美術：太田創 衣装：前田みのる 音楽アレンジャー：藤井丈司
ヘアメイク：野田保寿［AKS］ 照明：原田保 音響：大坪正仁
歌唱指導：大場公之 演出助手：北村直子 舞台監督：加藤高
宣伝美術：高橋雅之［タカハシデザイン室］ プロデューサー：大竹正紘
制作：尾形真由美 主催：フジテレビ 企画制作：パルコ
・出演：
藤井 隆[吉本興業] ：観音寺守 （２９才 旅行会社社員 ツアー企画兼搭乗員）
山本耕史 ：菊原正之 （２４才 元イラストレーター 失業、失恋中）
福田転球[転球劇場]：田中幸次 （４０才 心理学者 嫉妬深い性格）
伊藤明賢 ：橋本 元 （３３才 売れっ子ホスト）
森山未来 ：的場雄介 （１４才 いろいろ悩み多き中学生。その訳不明）
宮川大輔[吉本興業]：松本リョウ （２８才 引っ越し請負会社 社長）
斎藤直樹 ：丸山篤史 （２８才 引っ越し請負会社社員。社長と対立）
藤森 徹[東宝芸能] ：小倉淳一 （２４才 引っ越し請負会社社員）
松谷賢示[吉本興業] ：佐々木智男（２８才 借金雪だるま男。ロック魂あり）
佐藤隆太[現役日大生]：佐々木達男（２２才 智男の弟）
・ミュージシャン：（全２３曲）
島津正多：ギター Yan-G：ベース 宮澤タク：ギター 伊藤隆博：キーボード
小西昭次郎：ドラムス
・声の出演：細川俊之、松下由樹、坂上みき、羽野晶紀、岡千絵、林希、松本美香、
佐々木陽子、樋口紗絵子
2000/1/4(火)晴れ 2:05-4:20PM(2'15) 上手後方より 客席超満員(480人)
客層：20-30才代中心にとりどり。女性８割？とほとんど。一部、熱烈ファンあり
客入れ：当日券。開演１時間前から（フロアオープンはその30分前から）。販売時
で35人列。本席(前2,3列と補助)が10席ほど、後は座布団席（開演10分前集合。
5,500円)。全員OK、開演間際もまだ販売の模様。いつも通り、きっちり荷物預かり
あり（コートは×）。物販。パンフ(Ａ４版1,500円)。ポスター(500円？)。
舞台。電飾額縁。コンポジションな枠組みに男性（おじさんは誰？）写真の垂幕
あけてみれば、ショーな電飾階段を中央に両袖島舞台。生バンドは上方の横一杯に。
お話。女の子達にいいようにやじられ野郎ども。空元気に元気いっぱい、とがんばる
けど、一人静かなトイレじゃぶちぶち、なんかやんなっちゃう。ストレス発散、
でもなあ、とぶちぶち再会。そんな情けないとこにお誘い「男が人生を取り戻す
ツアー」！！。って、なにいってんだかとシニカルクール男、愚痴男、金かせやと
勘違い男、僕悩んでるんです男、は半信半疑、またトイレ。でもそこは男は決め時
と決心参加。まってましたと、旅先じゃあ大ピンチ到来だあ。どうするどうする。
という、情けなくてそれなり懸命な、愛おしい野郎どもの自分探し。
進行。どっかん！とショーな幕開け。ダンスと歌の合間にシニカル芝居しては
ずっこけ笑いとる前半。会場駆けめぐりコミュニケーション、しつこい位にファン
サービス。お下劣さも忘れずに、箸休めというよりメインディッシュなショー
タイム開始。もうお姉さん達は盛り上がり、場内手拍子しまくり後、しっくりと
シチュエーションコメディ展開へ。お約束にショーは止まらないラストでおしまい。
ともかく勢いあり、男の子舞台。細かくこだわるより、乗りにのれば天国な。まだ
勘弁できませんよ！なお茶目、悪のりぶりで、ダンス決めまくりながら波状攻撃。
目まぐるしい場面、ねた転換にお目目ぐるぐる。WAHAHA本舗並の客いじりには
どきどき（あなたも舞台で競演）。三枚目の格好悪さがいい感じな、未だ男の子達
は小憎らしくも魅力的。お気に入りが見つかれば、楽しさ一層な。
音楽。明るく素直で破天荒。なんかこころわくわくな。パワフルな曲連続も合間に
悩んじゃう男の子なバラードを挿入。しみじみと芝居とバランス。
お話はシニカル。満たされないこと、満たされる限界を見切っている。如何とも
しがたい現実を前に、コンプレックスを抱いてじたばたする人達。土田作品らしく、
絶えない笑いの内に、醒めた視点で現実の深淵を見せてく。無茶爆裂とも
みえる宮本演出はそんな周知事への一つの答えかも。素敵なバカ、したいように
幸せするのが一番という。
前半、芝居、ダンス、歌の勢い、構成の巧さ○、後半、芝居基調となるとクール
ダウンして単調に。悪くないけど、もっと面白くできるシチュエーションと思うねこ。
ちと残念。
役者。藤井 隆さん。狂言回しな役柄で美味しい。とことんサービス精神で応えて
○。ダンスの弾むリズムも楽しいところ。山本耕史さん。しっとりしっかり歌って
聞かせる。ダンスも決まり。福田転球さん。うーん、渋い設定の役柄のせいか、
いつもの破天荒な魅力減。ちともったいない感じあり。
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