幹の会＋リリックプロデュース公演 紀伊國屋書店提携
「シラノ・ド・ベルジュラック」
＠新宿 紀伊國屋サザンシアター(2000/1/14-23 11ステージ)
全指定前売り当日共 7,500円
作：エドモン・ロスタン 訳：辰野隆、鈴木信太郎 演出：鵜山仁
美術：堀尾幸男 照明：勝柴次朗 衣装：浅月真次郎 音楽：永田平八
音響：深川定次 ファイト・コリオグラファー：國井正廣 ヘア・メイク：山崎潤子
演出助手：佐藤万里 舞台監督：成井正光 照明操作：ステージファクトリー
音響操作：東京演劇音響研究所 大道具：C-COM 小道具：高津映画装飾
かつら：スタジオAD 特殊メイク：メイクアップディメイションズ
宣伝美術：山本利一 衣装協力：MOOD et MOON MODE etMOON
SHINJIRO ASATSUKI INT. プロデューサー 梶山仗祐？、秋山佐和子
制作：栗飯原和弘ほか 製作：幹の会、リリック
出演：
平幹二朗 ：シラノ・ド・ベルジュラック
剣 幸 ：ロクサアヌ
渕野俊太 ：クリスチャン・ド・ヌーヴィレット（ロクサアヌの思い人）
佐野圭亮 ：ド・ヴァルヴェエル子爵、青年隊、菓子職人
廣田高志 ：カルボン、リニエール
高橋耕次郎：うるさい男、青年隊
大谷美智浩：モンフルウリィ、青年隊、修道僧、菓子職人
水戸野雅代：リイズ、教妹クレエル、小姓
杉本美穂 ：教妹マルト、物売り娘、楽士
才木清英 ：ベルローズ、侯爵、楽士、青年隊
山口太郎 ：キュイジイ、菓子職人
佐古正人 ：伯爵ド・ギッシュ（シラノの上官、いやなやつ）
深沢 敦 ：ラグノオ（居酒屋の亭主、ロクサアヌの使用人ほか職を転々）
後藤加代 ：ロクサアヌの腰元、教母マルグリット
勝部演之 ：ル・ブレ（シラノの盟友）
2000/1/15(土)晴れ 1:35-4:25PM(90/休15/65) 中段より 客席７割
客層：年齢層高めに老若男女。おじさん、おばさん過半数。カーテンコールで
平さんへのかけ声掛かり、手拍子も自然に。みんな彼のことが好きのなのね。
客入れ：当日券開演30分前から。ぽちぽちとある模様（詳細不明）。
物販。パンフ(1,000円平さんサイン入は+500円) ポスター（500円)。
久々にみる幹の会。平さん３回目の再演「シラノ」、初見ねこ。
舞台。焦げ茶な石？蔦が絡まる？壁、お屋敷前庭な雰囲気。休憩後の戦場場面
では一部開け放ち、バリケード壁な趣に。前二列の客席は撤去し、仮設舞台化。
冒頭では舞台を降りて、路傍に芝居したり。
お話。豪傑であり詩人のシラノ。でけえ鼻が悩みの種。密かに思いを寄せる従妹
ロクサアヌ。あろうことか、同僚クリスチャンへの恋心を打ち明けられ、当の野郎
からは仲を取り持ってお願いされ。なんてこったい。二人三脚で一人の女性をもの
にしょうと奮闘。その笑いと共に、哀愁の中逝ってしまうシラノの悲しみを描いて
いく。
丁寧な運び、適度メリハリの楽しさ。会話主体。冒頭荒くれな浮かれ騒ぎでは、
七五調の歌舞伎乗りまで登場。弾む楽しさ。しだい、シラノの悲恋が深まるにつれ
機微細やかに会話往来。口跡がいい役者ぞろいで、しみじみしつつ耳に楽しいねこ。
衣装（朝月真次郎）。クラシカル基調にゴージャス・ポイント忘れず。羽飾り付帽子
のバリエーションとか楽しいねこ。シックな色合い、しなやかでたっぷりした素材感も○。
後半のロクサアヌ・ドレスとか。TV「料理の鉄人」「古畑任三郎」の衣装も担当してる
デザイナーさんなんだ、なるほろねこ。
役者。平さんのシラノ。達者な台詞運びはさすが魅力的。真摯な演技にもお茶目
忘れず。愛情感じるねこ。剣幸さんのロクサアヌ。きれいで力強い。ちょっと気位
が高そうなとこも嫌みならず、華と感じられて○。渕野さんのクリスチャン。硬質
なれどそれも役には合い。あっちゃん（深沢敦）のお側小姓のようなラグノオ。
結構出ずっぱりで、陰にフォローな役柄。嬉しげに、また心配顔でシラノを見つめる
表情○。
［月間一覧］ |