マシュマロ・ウェーブ 第47回「ＬＯＶＥ」
＠六本木 ショークラブ将軍 (2000/11/23,26 4ステージ)
全自由 前売り2,500円 当日券なし
音楽・照明：野田宗司 イラスト：コバあさこ 宣伝写真：新田信
出演：
小橋豊 ：金城（バー・リトルマーメイド マスター）
木村健三：沢田（のお客）
山下哲 ：おじさん（金城の）
新里正勝：魔女 （人魚姫の）
猫田 直[tsumazuki no ishi]：母（タケシの）
？：タケシ
2000/11/26(日)晴 3:02-4:30PM(1'30) 後方より 客席ほぼ満員(30人)
客層：２０才代女性７割、兄ちゃんと中年カップル。
客入れ：当日券なし。バーカウンターを向き、いつもと反対側にふっくらソファ
客席４列。段差がつけてあって○。天井にディズニーのリトルマーメイドを
コラージュしたビデオ。バーでは、山下さん睡眠、小橋さんが木村さんのお相手。
折り込みパンフ。配役、タケシ役はクロスワードパズルでわかる趣向。
関係者に知らせず、一般ＤＭなお客だけ限定の全140人シークレットライブ。
といっても、ぴあに載せちゃってるから公然の秘密。
舞台。下手パブカウンターが主舞台。中央ベルベットソファ。下手袖に魔女の家
スペース。
お話。（秘密ですし、マシュマロ的な面白いとこは省略、あらすじのみ。目黒の
秋刀魚状態なり）金城（小橋）は不思議。居候おじさんがなんも考えずにあれこれ
できるのか。お客の沢田と物まね（というお約束で）で盛り上がり、新しい料理を
覚えながら質問。几帳面な自分からすると、そのいい加減さがよくわからないのだ。
あれこれしてる理由は一つ、とおじさん。ある女を捜しているから。ふーん。
よし、とおじさん。ポケットマネー1200万出すから、金城を物まねスターとして
デビューさせよう。おいおい、まじなんですか。元ぴあ社員の沢田には場所押さえ
金城には芸を磨いてこいと、それぞれ600万。築地の料亭に金城を送り込むおじさん。
つかいきったね、なんか変わったねと噂してるところに、金城。ミニショーと
料亭の体験を物まね１人芝居。驚異の数々と芸者さんのこと。某政治家から救った
一部始終。といっても、沢田の物まねで選挙力を行使したおかげ。金城は芸者さん
にもう首っ丈。でも、余裕をもって恋はできそうにない、一夜の恋。会いに行く
には、板前それも花板になるしかないと教えられる金城。そうか、もう魔女に
頼むしかないと、呪文。人魚姫を聞かされ、物まねができる口と引き替えに花板を
手に入れる金城。ここで喜びの魔女のお札（の人物の）物まねショー。
板前になった金城、バーはすっかり荒れちゃう。沢田は、おじさんが金城頼りに
足が悪いことにしてるんだろと、ダメ加減を責め。恋と引き替えに足を渡したと
いいはるおじさん。怒り、沢田を殴るうとするが歩くのままならず。沢田は魔女の
もとへと。
ハゲ頭の沢田、今日はライブの替わりに結婚式をすると。まさか、芸者さんと？！
実は金城とおじさんが恋してるのはおなじ芸者さん？。金城嘆き。恋はだめになった
二番目に好き、でも一番目は出会うことが叶わない相手、私を助けてくれた人と
告白されたと。そう、力強い沢田の物まねな金城じゃない、金城のこと。
もうだめ、結婚式の時間になったら、二人は人魚姫のように泡になっちゃう。
うとうと、醒めてみるともう結婚式はとっくに終わってる時間。なんだ別の女と
なんだあ。それに、おじさんの恋する芸者は年増芸者。年とってるからなあ、
ちがうんだあ。とそこに金城が恋する芸者さん、一緒に来たのは年増芸者。二人は
親子なのでした。そんなこんなの夢の断片を、子供・金城タケシは母親にするの
でした。
三人のキャラに改めて愛情ねこ。芝居をわかってる遊びぶりが愉快。こっぱずかしい
恋の話もマシュマロ流。情熱と悲哀を秘めつつ、おとぼけの照れ隠しがナイス。
テーマが愛だけにちょっと直球な切なさあって、ほろり。
役者。また痩せた小橋さん。困ったそぶりが愛らしい。木村さんは渋く決めて
フォロー役。間を山下さんがいい感じに柔らかく埋めて○。猫田さんは最後だけ
登場、ふんわりと終えて気持ちよし。
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