三谷幸喜作・演出「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」
＠渋谷 PARCO劇場(2001/10/8-11/11 41ステージ)
http://www.parco-city.co.jp/play/
全指定 前売り当日共 8500円
作・演出：三谷幸喜 美術：堀尾幸男 照明：服部 基 衣装：黒須はな子
音響：井上正弘 ヘアメイク：河村陽子 舞台監督：松坂哲生
演出補：白井美和子 小道具：布田栄一 宣伝美術：高橋雅之
イラストレーション：橋本 聡 製作：伊東 勇 プロデューサー：佐藤 玄
企画・製作：（株）パルコ
出演：
生瀬勝久［元そとばこまち］：岩田哲郎（新郎）
伊東四朗 ：岩田エントツ（新郎の父）
沢口靖子 ：倉田ちとせ（新婦）
角野卓造［文学座］：倉田隆三（かつての倉田とんかつ、新婦の父）
久野綾希子 ：倉田花代（新婦の母）
伊藤正之［元状況劇場、唐組] ：田所太郎（結婚コーディネーター）
八嶋智人［カムカムミニキーナ］ ：宇佐見竜人（機転の効くラウンジのウエイター）
2001/10/28（日）小雨 2:07-4:07PM(2'00) 後方より 客席超満員(460人)
客層：老若男女、女性過半数。若い女性と中年層中心。
客入れ：当日券は電話予約のみ。オケピのように当日キャンセル待ちはない模様。
ロビーで「彦馬がゆく」プロモビデオ放映(http://theater.rubicongate.com/etv/にあり)
開演前注意は八嶋ハイテンション。ノリがよくて、楽しいところ。
折り込みパンフ、なし。物販。パンフ(A4 1500円）オールカラー配色、レイアウトも
洒落た仕上がり。Ｔシャツ(2000円、エントツ＆とんかつ復活版もあり）。ポスター500円。
携帯ストラップ500円。パスネット1000円(500円分)。
次回公演、ＴＳＢ初演「彦馬がゆく」再演。梶原さん復帰が喜ばしい。
「オケピ！」未見ねこには、久々の三谷幸喜新作。
舞台。スタイリッシュな高級ホテルのラウンジ。背景は一面ガラス窓、遠く高層
ビルが望め。上手に二機のエレベーターホール。下手半分、ソファとテーブル
セット、三組。メインは竹林を後ろにした上手のやつ。上階までは吹き抜け設定、
緩い曲線を描く大階段が、中央から上手に向かって上がり。
お話。ちょっと気が弱い好青年・生瀬と、若干性格歪んでる美女・沢口は今宵、
新郎新婦。ラブラブな二人だけど、一つだけすげえでっけえ問題あり。二人の両親
伊東と角野は元漫才コンビ、喧嘩別れしてから絶縁状態なのだ。果てさて、既成
事実といいながら、無事結婚式を終えることができるのかしら。Ｎ・サイモンが
好きそうな設定でのドタバタ・シチュエーションコメディ。
絶好調なリズムとテンポ。コメディはこうでなくっちゃね、なノリの良さが心地よい
ねこ。ねたは定番から、あの手この手。思いこみと勘違い、突拍子のなさ、意外性
とか。おいおい、そりゃないだろ？な悪のり、何でもありな突っ込み所もドンドン
ドライに軽やか進行。ここで、醒めて見ちゃうとちょっと損かも。
兎も角、役者が達者、美味しすぎ。個々個性ではまる配役、演出をして、でかしゃ
った状態。飄々として喰えない・伊東、澄まし顔で済まされないお茶目さ・角野、
天真爛漫・馬耳東風・久野、普通ぽさが逆に可笑しい・伊藤、調子に乗りすぎて
ナイス・八嶋。個性のみならず、終始緊密に奏したアンサンブルも◎。上質に楽しい
ねこ。
［月間一覧］
|