＠下北沢 ザ・スズナリ(2005/6/1-8 9ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売3000円 当日3300円
作：岩松 了 演出：倉持 裕[ペンギンプルペイルパイルズ]
舞台美術・舞台監督：武藤晃司 照明：鈴木みづほ 音響：高塩顕
衣裳：今村あずさ 演出部：金子晴美、橋本加奈子 演出助手：相田剛志
宣伝美術・パンフレットデザイン：坂本志保 宣伝写真：小山曽威夫
制作：大矢亜由美 企画・製作：(株)森崎事務所M&Oplays http://www.morisk.com/
助成：独立行政法人 日本芸術文化振興会 舞台芸術振興事業
＞＞ シリーズ１「アイスクリームマン」レポート
出演：
伊藤正之 ：尾崎
谷川昭一朗 ：舟木
長田奈麻[ナイロン100℃] ：春子
加藤 啓[拙者ムニエル] ：関口
玉置孝匡 ：佐久間
ぼくもとさきこ ：真木
町田マリー[毛皮族] ：冴子
ノゾエ征爾[はえぎわ] ：手塚
富岡晃一郎 ：ハチ公
粕谷吉洋 ：清水
佐藤銀平［演劇集団円］ ：竜二
太田緑・ロランス ：のりこ
羽柴真希［ペテカン］ ：ミイコ
北川智子 ：しのぶ
2005/06/04（土）小雨 7:08-9:07PM(1'58) 前方より 客席超満員（170?人）
客層：20-30歳代最多に老若男女幅広く。コアな演劇ファンが多そう。
客入れ：ベンチ3、雛壇にパイプ椅子10列。通路は両端のみ、客席は前後狭め
なんで早め入場が吉。当日券、補助椅子と通路座布団席あり。折り込みチラシ、
それなり厚さ、輪ゴム止め希望。折り込みパンフ。A4 1枚 配役、スタッフ。
物販。シリーズ共通。 カーテンコール1回1分。
95年「アイスクリームマン」の役者、スタッフにて初演。今回、ハチ公役で出演
してた倉持裕の演出、10年ぶりの再演。
舞台。渋谷センター街、ビル２階の廃喫茶店設定。下手にロフトな中２階、上手
半分のメインフロアからむき出し階段であがり。メインフロアは、煤けた市松床
と英国グリーンなドア、くたびれたソファに在りし日の面影。正面奥に段ボール
が積まれた引っ込み部と上階の張り出し。中２階奥に３階へ上がる階段一部、
真下の開口は、隣接か１階の店舗に繋がる設定。
初演はがらーんと「なにもない」空間と記憶。今回の迷路っぽく、地下室めいた
造りは倉持裕らしいところ。とりわけ、階段を強調したのはこだわり？。
お話。ゲームセンター改築を待って久しい、元喫茶店。亡きオーナーに直接間接
に関わった人達が出入り。売春してるらしい女とその娘、自称彫刻家、オーナー
の娘と密かに焦がれる元使用人、近所の店主とか。オーナーつう不在の中心を
巡る不安とトラブル。通りすがりの恋や劣情、三角関係の悲喜こもごも。そして、
とりわけ女性を見舞う不条理なほどの仕打ち。
過激に岩松了してる作品、と再認識。まったく断片的な会話、想像もんもんに
よるしかない諸事情。ちらりリズムののぞき部屋趣向にうーんねこ。兎にも角
にも浮かぶのは、絶対孤独。ひねていそうで無防備な登場人物が一人苦しみ、
不安を抱く姿を描く、シニカルなタッチが冴え。なんか切なすぎて正視できない
けど、好奇心でみちゃうな、複雑な面白さあり。
再演はがちゃがちゃした岩松タッチを踏襲。上下の動きを大きく演出して、
そこらタッチと、力とか関係性の順方向また逆転を強調。さらに、できる役者を
適材適所に投入して、語らずの艶っぽさと情感、妙味な笑いをプラス。なんか
ゴージャスに精力を注いだリメイクな、印象ねこ。面白くみられたので、初期作
を年一シリーズとかで、再演希望ねこ。
初演 今回 岩松了プロデュースVOL.4 M&Oplayプロデュース 岩松了連続公演 1995/3/21-4/2 2005/6/1-8 17ステージ 9ステージ THEATER/TOPS ザ・スズナリ 指定席3300円 ← 作 ：岩松 了 ← 演出：岩松 了 倉持 裕 美術：島 次郎 武藤晃司 照明：佐藤 啓 鈴木みづほ 音響：藤田赤日 高塩顕 舞台監督：渋谷広志 武藤晃司 宣伝美術：なんきん 坂本志保 出演： 尾埼 ：増井克佳 伊藤正之 舟木 ：板野悦郎 谷川昭一朗 春子 ：吉添文子 長田奈麻 関口 ：清田正浩 加藤 啓 佐久間：矢沢幸治 玉置孝匡 真木 ：豊島 静 ぼくもとさきこ 冴子 ：伊藤留奈 町田マリー 手塚 ：松下泰知 ノゾエ征爾 ハチ公：倉持裕之 富岡晃一郎 清水 ：戸田昌宏 粕谷吉洋 竜二 ：寺嶋康憲 佐藤銀平 のりこ：栗原一実 太田緑・ロランス ミイコ：山崎絵里 羽柴真希 しのぶ：前田昌代 北川智子
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