＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2005/8/4-7 5ステージ）
http://www.letre.co.jp/agora/index.html
全指定 前売2500円 当日2300円 学生2000円
＠京都 アトリエ劇研 7/2-10 10ステージ
作・演出：松田正隆
舞台美術：奥村泰彦 舞台監督：清水忠文 音響：奥村朋代 照明：吉本有輝子
制作：杉山準ほか 製作：アトリエ劇研
出演：
武田暁[魚灯]、田中遊[正直者の会]、F・ジャパン[劇団衛星]、枡谷雄一郎、
山口春美、山本麻貴
2005/8/6（土）晴 7:08-8:34PM(1'26) 前方下手 客席ほぼ満員（50人）
客層：男性7,8割、中高年4,5割の渋い客席。
客入れ：当日券はキャンセル待ち？。全指定席、雛壇に4〜5列、両袖に補助いす準備。
床芝居が多いので、ちと見がたい時あり。 エアコンはいったん止めるも復帰。
荷物預かり、客席誘導は積極的にあり。 折り込みパンフ。A4 4ページ。挨拶、
森山直人×松田正隆 本作通し稽古後トーク（作家の考えなど知られて参考になり）
予定掲載。 物販未確認。
その難解さ故、動員が危ぶまれた、松田正隆演出・主宰集団も高評価続きの三作目。
舞台。錆びた細長い引き出し・図書カードのラック？を25段積みした柱、８本が
点在。木の床のとこどこに金属の換気口。照明は薄暗く、夕闇ムード。引き出しを
開けると、小さな裸電球が白い電線ごと空に登り、細々と舞台を照らし。
お話。とある国の王女は失踪して久しく、主を無くした侍女達は王女の行方、居所を
妄想するようになる。妄想は限りを知らず、侍女は世界と自分・名前さえ確信が
もてなっていく。そして、かつて大陸で逝った兵士達が侍女達の前に現れる。日本の
戦争で貫きながら語られる「とある島」の物語。
チューニング中のラジオのよう、立ち現れ、過ぎ、残る諸相。いくつかのテキストに
よる台詞は分断され、散らしたように場面展開され。発声も時に変調、混信。王女を
失った侍女と（たぶん）天皇に見放された日本兵の主無き主従関係の不確かさ、ぶれ
が即物的に描かれた印象。惑う人達が我知らず、兵士と侍女達が抱き合うロマンティ
ックや、王女の交代（→田中さん演ずる）つう帰着を描きつ、振り出しの不明に戻る
ラストにむむむねこ。物語を終わらせない迷い、今そうする決意。真摯な姿勢に好感
をもったりするねこ。
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