＠下北沢 ザ・スズナリ(2006/5/3-9 13ステージ）
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
指定 前売3500円 自由（/整理番号付）前売3300円
原案：乙一（おついち） 脚本・演出：本谷有希子
舞台監督：宇野圭一＋至福団 舞台美術：中根聡子 照明：中山仁[ライトスタッフ]
音響：秋山多恵子 演出助手：福本朝子 イラスト：古屋兎丸 落書き：本谷有希子
宣伝美術：金田介寿[Dis Bound Dimension] 助成：財団法人セゾン文化財団
制作：寺本真美[ヴィレッヂ] 後援：ニッポン放送 企画・製作：劇団、本谷有希子
出演：
加藤 啓[拙者ムニエル]
吉本菜穂子
杉山彦々
2006/5/7(日)曇 7:08-8:50PＭ(1'42) 最前方下手 客席超満員(160人)
客層：20歳代中心に幅広く。女性過半数？。男子通しが結構。
客入れ：当日券詳細不明。自由席ベンチ3、雛壇に椅子席9列。中央に通路を設けて
いないので、早め入場が吉。そこら場内で注意、お詫びなどあり。荷物預かり積極
的にあり。誘導も積極的。でも、ベンチ4人掛けは太っちょ男子が辛そう（前後に
はみだしていたし）。 折り込みチラシ1cm厚さ、ゴム止め、鉛筆付き。折り込み
パンフ 文庫本サイズ展開式。対談ほか充実。裏面袋とじの中身は原作プロット。
開演前に読んでいたら係員がやめさせると、主宰から注意あり。次回公演10月＠
青山円形劇場。 物販。DVDほか。カーテンコール1回。
原案・乙一という、ミステリーファン垂涎なタッグ。久々にみた今回は、彼との
番外対戦な志で望んだ企画のよう。
舞台。雨水で汚れたコンクリート狭間部屋。調度はみな灰色に塗られて、殺伐。
上手にベット、洗濯物かけ、たらいで作ったという「浄水器」とお菓子の山。
中央と下手にロッカー。タイヤ、遊具自動車、ＴＶとか粗大ゴミが転がり。
お話。2つのお話が交互。気が付けば、ビルに囲まれた空間にいた女。先住の男は
落ちてくるお菓子と雨水で最低限生きていけるという。どうしたものかと、男との
距離を測る共同生活が始まる。もう一つ。男たちが運ぶトランクをみたばかりに
軟禁された女。記憶喪失を装うが、トランクの殺されたらしい女の日記を発見し、
成りすまし演技を始めることに。やがて、男たちと自身の虚実は曖昧になって…。
しっかりトリッキー、ちゃっかりウェルメイド。原作と観客にしてやったりな、
演劇的な構成がきれい、楽しい一遍。追い詰められた女の闘いぶりにも力点、引き
込まれるねこ。そこら、仕掛けてどうよな意地悪ぶり、やってくれよと敵に塩を
贈る感情移入ぶりが伺えるよう。作家（原作と脚本双方）の性を感じるねこ。
役者。吉本菜穂子。肝が据わった感○。加藤啓。クールも危うく、紙一重の面白さ。
杉山さん。手堅く。と、三者バランスよい印象。
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