＠赤坂見附 赤坂RED/THEATER（2007/10/6-21 23ステージ）
http://www.red-theater.net/
全指定 前売当日とも？5500円
作：千葉雅子[猫のホテル] 演出：河原雅彦
照明：倉本泰史 音響：大木裕介 美術：片平圭衣子 衣裳：木村猛志
映像：ムーチョ村松＋吉田りえ 映像イラスト：tomoCo
殺陣・アクション指導：清水大輔 振付指導：長田奈麻
演出補：葛木英 演出助手：福本朝子 舞台監督：高橋大輔＋至福団
ナレーション協力：池田成志、中村まこと、廣川三憲、長田奈麻
宣伝美術：Coa Graphics 写真：引地信彦 イラスト：ケン月影
制作：佐々木康志 プロデュース：伊藤達哉
主催：赤坂RED/THEATER、TOKYO FM
出演：
村岡希美：根上かつこ（離別した姉妹・妹） [ナイロン100℃]
千葉雅子：根上たつこ（姉）
坂田 聡：谷村寛（恋しいかつこを追う元看守）
河原雅彦：末次優二（元ヤクザの保護観察司）
高田聖子（２代目ゲストレイパー）：松島力哉（松島座座長） [劇団☆新感線]
相島一之（２代目ゲストラバー） ：岩崎雄三（札幌の会社員 たつこに惚れる）
小林顕作：カルロス、ファイ、内海校長、松島一力、作業員・太田、
警官・弥生、座長・前川翔三郎、猟友会の武井、子供1 [宇宙(レ)レコード]
政岡泰志：ゴンザレス、キム、松島小力、座長・結城千太郎、警官・平田、
客引き・西、炭鉱夫 [動物電気]
伊達 暁：ペドロ、リッキー、チンピラ・笹川、波野先生、松島力道、
作業員・坂本、警官・藤木、客引き・松田、座長・金城満、力士
[阿佐ヶ谷スパイダーズ]
信川清順：リンダ、松島たまえ、ママ・森、子供2
2007/10/6（土）晴 7:05-9:11PM（2'04）最前方中央 客席ほぼ満員（140人）
客層：20-30歳代中心におじさんおばさんもちらほら。女性過半数。
客入れ：開場10分おし、開演スムース。ただでさえ狭い通路は花で一杯。Ｂ列最前、
以降ひな壇に11列。誘導随時あり。折り込みチラシそれなり、今劇場は椅子下に
ポケットがあるので収納便利。折り込みパンフ B5 3ページ 配役、スタッフ、
予定。物販。パンフB5 24ページ 900円。挨拶、相関図、対談、インタビュー
ほか充実。Ｔシャツは予約？。 カーテンコール2回2分。
小劇場界の大衆演劇を目指し、主役級クラスの同好の士を集めたユニット。座長・
村岡希美、座付き作家・千葉雅子、座付き演出家・河原雅彦、にぎやかし・坂田聡を
固定。主人公姉妹・たつこに恋する役とかつこを陵辱する役にゲストを迎える趣向。
それぞれ相島一之、高田聖子と芸達者を迎えての今回。
舞台。舞台両脇にアジサイ地に真心一座とか蛍光浮きだし文字。後方コの字に一段
高く、両脇に柱。背景は上端がうねってきれた板塀。やたらと装置持ち込み式、
小道具もまた多し。
お話。一匹狼(文字通り）な姉とほだされやすい妹の人生は不幸まみれ。前回、北と
南に分かたれた２人はそれぞれに幸福の兆しが見えてくる。しかしやはり波瀾万丈で
一つ処に落ち着けない「流れ姉妹」。
魅せる趣向、役者芝居がてんこもり。もうお腹いっぱい、ご満足たいねこ。人生の
機微に富むつうか濃縮された物語。猪突猛進する作演出と応える役者。この面子
(スタッフも）をして、余力を残さないよな盛り込みやり込みぶり。人情芝居、日活
不良映画、ギャグめきマンガ風ととりどりに楽しめ、粗削りもガラス細工では味わえ
ぬ木彫り感触。とどのつまりライブ感ビシバシと、演劇のお楽しみ溢れ。
役者。なにより魅力。「男気」素敵（そして憎いあん畜生）な高田聖子。もみあげて
サブちゃんルックも○。なよなよも確かな暖かさを感じさせる、相島一之。ほかの
方々もまた一様に役柄への入れ込み、愛着を感じさせ。とりわけ、ガヤ４人集。
どんな役柄も存在感をもって演じる、その情熱になんか泣けてくるねこ。
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