＠森下 ベニサン・ピット(2007/12/4-30 35ステージ)
http://www.benisan.com/studio/benisanpit.html
全指定 前売当日とも7500円
＠大阪 シアタードラマシティ 1/11 2ステージ
作・演出：岩松了
舞台監督 :青木義博 美術 :磯沼陽子 照明 :沢田祐二 音楽 :淡谷三治、森安信夫
振付 :井手茂太 音響 :藤田赤目 衣裳 :戸田京子
衣裳スーパーバイザー :阿部朱美 宣伝美術 :坂本志保 宣伝写真 :三浦憲治
宣伝ヘアメイク :大和田一美（APREA） 池上タミ子（APREA）
宣伝スタイリスト :兼田サカエ（juice） 制作 :松本恵美子
プロデューサー :大矢亜由美
東京公演主催・製作 :（株）森崎事務所 M&O plays 大阪公演製作 :梅田芸術劇場
出演：
北村一輝 ：孤独な拓史運転手・シミズ
秋山菜津子：自殺志願の女・フタバ
田中圭 ：シミズに憧れている若い男・コースケ
古澤裕介 ：若いカップルの男・ドイ [ゴキブリコンビナート]
内田慈 ：若いカップルの女・ミヤマ
声の出演：清水萌
演奏：トリティック・テヘダス 長屋美希恵VO. 淡谷三治sax 森安信夫g
小野かほりperc.
2007/12/24(祝月)寒空 2:06-4:04PM(1'56)後方中央 客席ほぼ満員(160人)
客層：20歳代中心に女性8，9割。男性は中高年中心。
客入れ：当日券あり。正面8列、舞台両脇10席ずつ。遅刻客のため、中央詰めあり。
折り込みチラシ若干。折り込みパンフ A4 1枚 配役、スタッフ。物販。パンフ
B5横 閉じ紐付き 写真ページ多め カーテンコール2回2分
岩松了最新、オリジナル曲を取り込んだ音楽劇の体裁。
舞台。パッチワークのくすんだ床。上手一段高く、断崖を現し。下手ベットと窓の
ある小部屋。正面奥にバントと粗大ごみなオブジェを置き。
お話。自殺の名所がある海岸の町。タクシー運転手は自殺幇助者呼ばわりされ、地元
では忌み嫌われている。そんな彼を一人の若者は慕い擁護するが、当人は冷ややか。
そんなある日、自殺願望の女がやってくる。粘着質の余り、女に殺されて後、この世
をさまよ男と運転手擁護男との交友を交えてえがく、男女の幸不幸と再生の物語。
曖昧もくっきりと浮かぶ生。荒々しくも詩的な言葉、エモーショナルなヴォーカル。
虚無ムードの舞台をほんのり湿らせて、センチメンタル。死んでいるのに生きている
ような粘着男が騒乱する幕開け。やがて生きているのにそんな気力が失せ、死ぬ気で
いる主人公の女や、虚無感に見舞われている粘着男・殺害女子が登場。そんなこんな
で、生者と死者が行き来して曖昧模糊、ボーダーレスの舞台。よくわからんと筋や
構成を読むことを諦めたねこ。妄想か、いずれにせよ現実の中で生死に無頓着なタク
シー運手との会話から、主人公女性らの生きる事への執着やら本音が鮮やかに噴出。
抜き身のナイフのような危うい会話を細やかに、詩的に綴り、決してシニカルになら
ず、ちと湿ったセンチメンタルな暖かみを添え。しみじみとさせられる、んな岩松了
も悪くないと思うねこ。
役者。自殺願望の女・秋山さん。身を切るような激情をもって、不幸な女をたっぷり
と演じ。タクシー運転手・北村さん。うーん、クールも繊細な面をみせて、気になる
存在感あり。
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