＠中野 ザ・ポケット(2008/1/15-27 16ステージ)
http://www005.upp.so-net.ne.jp/thepocket/
全指定 前売3500円 当日3800円 学生3000円（三田村組・オフィス・ムベのみ)
作・演出：蓬莱竜太[モダンスイマーズ]
美術：香坂奈奈 照明：和田典夫（満平舎） 音響：小沢高史 舞台監督：杉野信之
演出助手：大根田良樹 宣伝美術：由比まゆみ（egg design）
制作：上田郁子（オフィス・ムベ）
出演：
三田村周三 ：野田(寝たきり老人）
麻丘めぐみ[TDC］ ：牧山晴美(ヘルパー）
福本伸一 [ラッパ屋］：牧山邦弘（晴美の夫）
水木英昭 ：野田健一郎(長男)
高乃麗 ：野田静香（健一郎の妻）
成瀬功[マーク義理人情］：野田正志(次男)
和田ひろこ[ONEOR8］ ：野田貴美子（末っ子)
古屋治男 ：石原（地元の警察官)
竜沢孝和[マーク義理人情］：栗山（地元の警察官)
岡崎智浩[マーク義理人情］：守屋薫（新人ヘルパー)
高橋康則[マーク義理人情］：寛治(家に出入りする男)
種子 ：洋子（家に出入りする女）
2008/1/25(金)晴 7:05-8:42PM(1'33)最前方上手 客席7割(90人)
客層：中年層も多い大人客席、子供つれの方も。女性過半数。
客入れ：平床2列、ひな壇10列の椅子席。後方まだ空席あり。丁寧な誘導あり。
折り込みチラシそれなり。折り込みパンフ A5 3ページ。挨拶、顔写真付配役、
予定。次回公演。6/3-8 FINE BERRY提携公演 物販なし。カーテンコール1回4分。
三田村さん、ぎこちないあれこれ告知に暖かい笑いあり。
30歳代演劇人と提携しきりの三田村周三(65)、蓬莱竜太(32)書き下ろし新作を上演。
舞台。工場倉庫？な、板張り床と壁、トタン屋根の小屋。下手に病院ベット、周囲に
身の回りボックスや紙おむつ。上手に引き戸の入口、壁に物置然とスチールラック。
下手降りて、暖簾奥に炊事場とかある設定。
お話。寝たきり頑固老人。介護ヘルパーの女性には心許し、オーロラが見たいという
彼女と同伴の約束。翌日、不随のはずが復活の奇跡が起きる。親を邪魔者扱いする
長男夫婦、結婚前の対面を気にする長女、寝たきりをいいことに金の隠す警察官、
そして老人を気遣う若い男女。横暴ぶりを止めない老人にとまどうばかりだったが。
痛々しい孤独な人の妄想劇。奇跡を望み、虚実が入り混じる構造。いずれにせよ、
現実は辛く、夢もまた痛みを伴うことは変わらず。そこら感傷や感動に走らず、骨太
に描くのがらしいところ。なるも儚いままに終わった感があり、残る手応えはも一つ
感あり。
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