＠東池袋 あうるすぽっと(2009/2/4-15 15ステージ)
http://www.owlspot.jp/
全席指定 6500円 としま未来友の会6000円
作：ヘンリック・イプセン 上演台本・プロデューサー：笹部博司
演出：タニノクロウ[庭劇団ペニノ] 美術：朝倉摂 照明：山口暁（あかり組）
音響：天野高志（OFFICE my on） 衣裳：友好まり子 ヘアメイク：武井優子
演出助手：伊藤栄之進 舞台監督：加藤保浩 宣伝写真：園田昭彦
宣伝美術：采澤聰 営業：大島佳奈（メジャーリーグ）
制作：千葉裕子（る・ひまわり）プロデューサー：笹部博司
共催：（財）としま未来文化財団 主催：メジャーリーグ
http://www.majorleague.co.jp/stage/eyolf/index.html
出演：
勝村政信 ：アルフレッド・アルメルス(学校教員、作家)
とよた真帆 ：リタ・アルメルス（アルメルスの妻）
星野亜門（2/4-9）、田中冴樹（2/10-15）：エイヨルフ(アルメルスの息子 9才)
馬渕英俚可 ：アスタ・アルメルス（家庭教師 アルメルスの腹違いの妹）
、野間口徹 ：ボルクハイム(土木技師）
マメ山田 ：鼠ばあさん
2009/2/8(日)快晴・寒風 1:04-3:05PM(2'00)中段中央 客席6割(200人)
客層：20才代女性と中高年男女。女性8割。
客入れ：後方に空席あり。折り込みチラシ結構。パンフ無し。
物販。パンフ A4 24ページ 1000円 原作文庫とセット割引1300円。役者インタ
ビュー、浅倉摂×タニノクロウ対談、稽古場マンガレポート。
カーテンコール2回1分。
イプセン原作をタニノクロウ演出にて。美術は重鎮・朝倉摂。
舞台。古代ギリシャ神殿な柱とアーチを描く開口。晒された色合いの八百屋舞台、
ベンチを組み替え、2場のカオスと、ラスト整然と教会を現し。
お話。ノルウェーの港町。不要品を引き受けるという、不可思議な鼠ばあさんが
現れた直後、足が不自由なエイセルフは溺死してしまう。エイセルフの両親と夫君
の異母妹の暗部がそれを期に表面化、やがて破局を迎える。
揺れる心情を細密画のように描き、見事な佳作。息子を愛しながら、男女の快楽と
利己心から秘かに邪魔者扱いしていた両親。罪の意識に身もだえる夫君・アルメル
スと、気遣う、妹・アスタは近親相姦な匂いを放つ。門外漢な土木技師も無関係
ではなく、彼の幸福に関わる結び付きがある。緊密で端正なアンサンブル、細心の
演技とたたずまいのムーディが両立して◎。華やかなとよたさん、身を刻むように
真摯な勝村さんが印象。芝居好きにはごちそうさまな一幕。静かにきりっと舞台を
支える美術もいい感じ。
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