＠下北沢 本多劇場（2009/7/31-8/16 20ステージ）
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売5800円
＠新潟 りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)・劇場 8/18 1ステージ
＠大阪 サンケイホールブリーゼ 8/21-22 2ステージ
＠北九州 北九州芸術劇場 中劇場 8/25 1ステージ
作・演出：本谷有希子 美術：田中敏恵 照明：倉本泰史（APS） 音楽：渡邊琢磨
劇中歌作詞：渡邊琢磨、本谷有希子 作曲：渡邊琢磨 歌：フルカワミキ
音響：藤森直樹（Sound Busters） 衣裳：畑久美子 ヘアメイク：二宮ミハル
演出助手：菅野將機 舞台監督：宇野圭一＋至福団
宣伝美術：新上ヒロシ＋上野友美（ナルティス） 宣伝イラスト：中村珍
宣伝写真：加藤アラタ（kesiki） 制作：寺本真美
企画・製作：ヴィレッヂ・劇団、本谷有希子
出演：
りょう ：夏目蓉子（夏目家次男の妻。夫は新婚1ヶ月で失踪）
松永玲子[ナイロン100℃]：夏目千鶴子（夏目家長男の妻）
木野花 ：夏目光代 （夏目家当主の妻。夫は失踪中）
佐津川愛美 ：真野みちる（近所の女子高生。蓉子に肩入れ）
羽鳥名美子[毛皮族] ：江尻アキ（夏目家の工場で働く。養父に道ならぬ愛）
吉本菜穂子 ：赤堀ヒロ子（夏目家の工場で働く。男はすべて受け入れる）
2009/8/2(日)曇 2:04-3:53PM(1'48)中段上手 客席超満員(390?人)
客層：20-30才代中心に幅広く。演劇、文芸好きそう、お金持ちは少なそう印象。
客入れ：ロビーは花で一杯。前方の通路はすべて、後最後尾に補助椅子50ほど。
階段席はなし。ロビー、客席ともお客の熱気が感じられていい感じ。
折り込みチラシ結構 鉛筆付き。パンフ A4 1枚。スタッフ中心 配役載せれば
いいのに。 次回公演。来年5月＠青山円形劇場。物販。パンフ B5変形 50ページ
1500円。表紙絵に懲り。座談会他 読み物結構。他著作本など。
カーテンコール2回1分。拍手も熱い客席。
久々にみるねこ、岸田賞受賞後第一作は女性だけ6人芝居。
舞台。メッシュごてごてと、全面鳩舎然。のけてバラックの作業場に転換。中央の
コンクリート槽は揚げ物用。壁際に棚、洗濯機、事務机とか。
お話。東京から山鹿の里へと嫁いだ若い女性。夫失踪後も居残り、義母が飼う鳥を
世話、食事の支度、稼業の麩揚げと真面目働き。兄嫁はそんな彼女を憎み、計略を
巡らす。
愛憎の火砕流、タメにならないマイナスパワーで疾風怒濤。原稿破りそうな筆力、
熱いけど冷静な観察眼、忘れちゃいけないユーモアと、作家度120％の快作。お腹
いっぱいなのに、おかわりしそうな勢い、気負いでみちゃったですねこ。
どいつもこいつも歪んでる。まともそうな主人公は立派だけど病気、不幸依存症。
染まってなさそうな、主人公を気遣う女子高生は無自覚に悪意ばらまき、たち悪く。
むしろ、悪意と狂気に墜ちていく、義母と兄嫁のが正しく悪しくて爽快。しかも、
酷すぎて冗談みたいだし笑えるし。矛盾や偽善ら割り切れない人間を受け入れ、断じ
がちな世間に毒気を注ぎ、笑い飛ばす。女の悪意ぞろり、純真ぽろりな女子感覚で
快男児スタイルな舞台をふみふみとみるねこ。
役者。江本純子といい、女優の演技力と個性を全開にする手練◎。りょうさん、ぼろ
は着ても心は錦、実は怖くて強いニシキヘビ。松永さん、覚醒。怖いけど快くて素敵。
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