＠渋谷 青山円形劇場(2010/5/10-6/6 32ステージ)休演5/14,21,28 6/2
http://www.aoyama.org/
全指定 6000円
作・演出：本谷有希子 美術：中根聡子 照明：小川幾雄 音楽：渡邊琢磨
音響：藤森直樹（Sound Busters） 衣裳：畑久美子 ヘアメイク：二宮ミハル
アクション指導：川原正嗣、前田悟 演出助手：相田剛志
舞台監督：宇野圭一＋至福団 宣伝美術：新上ヒロシ＋上野友美（ナルティス）
票券：脇本好美 当日運営：宍戸円 制作：寺本真美 協力：青山円形劇場
企画・製作：ヴィレッヂ、劇団、本谷有希子
出演：
小池栄子 :畔田 順
大河内浩 :畔田ユメオ(順の父）
安藤玉恵 :キョウコ(順の友人）
水橋研二 :手嶋先輩
広岡由里子:佐紀
2010/05/23(日)雨 2:05-3:47PM(1'41)窓対面(G)中段 客席満員(300人)
客層：20-30才代中心、おじさんか若年寄男子結構、男女半々。
客入れ：7/8ブロックの客席使用。窓装置の正面はGブロック。折り込みチラシそれなり。
パンフ A4 1枚。配役くらい載せて。物販。パンフ B5変形 44ページ 1500円。
役者ページ中心。いつものマンガも掲載。DVD、戯曲積極販売。
カーテンコール2回1分。
一人劇団10周年。
舞台。中央、互い違いに傾斜した三層舞台は隙間、穴だらけ。周囲は色あせたフロー
リング。後方にカーテンで仕切られた部屋。あけると窓が現れ。
お話。二人暮らしの父と娘。父は元モデルの妻と離婚、他人や娘のことを顧みない
わがままな男。再婚相手が現れるが自意識過剰、時々突拍子もない言動に走りがち。
娘はよりどころを読書から得ようとするが、現実とのギャップに混乱するばかり。
現状を打開しようと、父を殺そうとするが失敗。罵られて、ますます鬱。
娘には誰とでも寝る幼友達があり。読書家の友達を尊敬し、気遣っている。彼女に
唯一紳士的に接してくれる先輩を、鬱な友人に紹介するが、やぶへび。先輩は娘に
執着してしまう。友人関係も破綻し、読書はなにも与えてくれず、耐えきれず娘は
出奔してしまい…。
泥沼万歳天国をエキセントリックに描く、本谷節が冴え。価値観困惑、一人煮詰まり
暴走する主人公娘が、哀れを通り越して面白い。無軌道な周囲が祭りをもり立て、
こじれにこじれた世界をこってりと彩り。久々に舞台出演の安藤さん。あけすけで
いて哀しく、切実なのに滑稽な演技で抜群の存在感。広岡由里子と並んで、唯一無二
の個性派女優がみられて、うれしいねこ。小池栄子さんの刻むような鬱ぶりが安藤
さんキャラと真逆、2人のやり取りがとても面白いねこ
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