＠池袋 東京芸術劇場 シアターイースト（2012/10/2-23 24ステージ）
http://www.geigeki.jp/
全指定 前売当日共5800円 25歳以下3500円
＠長野 まつもと市民芸術館小ホール 10/27 2ステージ
＠大阪 ABCホール 11/2-4 5ステージ
＠福岡 北九州芸術劇場 11/6 1ステージ
作・演出：本谷有希子 美術：松井るみ 照明：佐藤 啓
音響：藤森直樹（Sound Busters） 音楽：渡邊琢磨 衣裳：澤田石和寛
ヘアメイク：二宮ミハル 演出助手：相田剛志 舞台監督：南部 丈
宣伝美術：ファンタジスタ歌麿呂 制作：寺本真美 企画・製作：ヴィレッヂ、
劇団、本谷有希子 主催：ヴィレッヂ
提携：東京芸術劇場（公益財団法人東京都歴史文化財団）
助成：文化芸術振興費補助金（トップレベルの舞台芸術創造事業）
初演（未見）今回 2006/10/12-19 全国4箇所 青山円形劇場 2時間 2時間8分 前売3800円 5800円 舞台美術：中根聡子 松井るみ
里見先生：松永玲子 菅原永二 江國先生：つぐみ 美波 石原先生：吉本菜穂子 佐津川愛美 不破先生：反田孝幸 松井周 仁科 ：佐藤真弓 片桐はいり
2012/10/08（祝月）曇 2:03-4:13PM（2'08）前方上手 客席満員（280人）
客層：20-30歳代と中年層。男性過半数。
客入れ：当日券不明。折り込みチラシそれなり。パンフ A4両面。挨拶、スタッフ。
主役交代のお詫び。物販。過去公演DVD。 カーテンコール2回2分。
鶴屋南北賞受賞作品、再演。
舞台。体育館脇とか元倉庫に仮設職員室。奥が廊下、引き戸入口左右。中央と下手
壁際に先生達の机、上手にはロッカー。中央にてテーブル、上手手前にソファと
テーブルの休憩場所。部屋の左右外の部屋も見せ、職員室の戸外窓列は上がって
撤去のポツドールみたい方式。
お話。生徒が自殺未遂。母親は執拗に教師達を責め、教師達はもうマイッチング。
そんな中、人格者といわれた教師の隠蔽行為が発覚。あろうことかこの教師、保身が
ため、手段を選ばぬ工作をしはじめて…。
今南北とシンプルにピカレスク。悪漢教師の手当たり次第の悪行がとんでもなさすぎ
、捲き込まれる周囲もおバカ愚かと失笑。作家独特のタガがはずれた人物造形と、
追い込まれた状況でのせめぎ合い、パワーゲームを楽しむねこ。登場人物の愚かさを
笑いつ、逃れられない自意識、自己愛、自尊心の縛りがちくり胸を刺し。
後半、ほころびが増し、悪党が追い詰められ。ここで逆説的に彼女を支えてきた
恐怖の存在が浮上して、サイコサスペンスと一味添え。もはや崩壊かという修羅場で
、表面的なドタバタ劇からいじめの真因を迫るドラマへとしゅんと深耕、うーみねこ。
ラストは吹雪と消失、悪党の絶対絶望と虚無感に寒気ねこ。直前の楽天的(シニカル
か）ハッピーエンドと相対化するけど、ちょっと分かり難し。惜しいところ。
カタルシスの快感とともに、考えさせる苦みもある、癖になる作風と改めて思うねこ。
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