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 マームとジプシー「マームと誰かさん・ふたりめ 飴屋法水さん(演出家)とジプシー」

 @清澄白河 SNAC(2012/6/1-3 5ステージ)
 http://snac.in/
 予約 2500円+ドリンク代(500/300円) 当日券2700円

 作・演出:藤田貴大 照明:明石怜子 スタイリング:コロスケ
 衣裳協力:折原陽子 アシスタント:西島亜紀 召田実子
 パンフレット原稿:藤原ちから 制作:林香菜 主催:マームとジプシー
 共催:SNAC、吾妻橋ダンスクロッシング
 出演:
 青柳いづみ
 飴屋法水
 坂口真由美
 村田麗薫
 カントゥス(アカペラ コーラス)

 2012/6/3(日)8:07-9:11PM(1'04)正面下手 客席超満員(70人?)
 客層:20-30歳代中心。男性過半数かな。
 客入れ:開場開演1時間前、先着順入場。開場時で20人ほど。当日券はキャンセル待ち
 40人?超でお断り入り。入口に向かって3方囲み客席。ブロックベンチ、釣り椅子、
 通常椅子。上手側4列、正面1列、下手2列。当日立見は上手奥と下手壁際。35番まで
 呼んで、15人超(立見で)入れたのかな。ほか、終始会場オープンの街路劇を含む
 構成なので、20-30人のギャラリーが周辺歩道から観劇。
 ドリンクは、いつものアルコール500円、ソフト300円。パンフ A5 袋入り 2枚。
 小さい文字で対談収録。物販未確認。カーテンコール1回。


 コラボ企画@商店街店小空間 第2弾。
 会場。黄色のリアル・スポーツカーが、商店に突っ込み大破した体で置かれ。
 後方は街路にはみ出し、フロントガラスやらバンパーやら床に散乱した様が覗け。
 会場内からみてその上手照明卓とオペ、下手DJブースに飴屋氏。開演前、飴屋氏と
 お子さん、青柳さんがコンクリ床に林檎や蟻を白墨ペイント。

 お話。車に追突された男性の死ぬ3秒前までの意識。その目撃者、歩道橋から飛び
 降り自殺をしようとしていた女と、ランチに向かっていた通行人達の思考。

 構成。・飴屋モノローグ、小娘の言う過去はみな昨日なので不明な意。エンジン音。
 ・青柳、車上でモノローグ、飛び降り自殺をしようとして、自転車に車が衝突した
  事故を目撃。飴屋氏、椅子毎床のフロンドガラスに何度も倒れる。
 ・それまで街路を何度も走り回っていたジョギング女性2人が現れて対話。それほど
  互いが気が合う訳でもないがランチに行こうとして、事故を目撃するも他人事
  めき。スルーしてランチ直行。対岸を通学中の子供達に突っ込まなくて、
  いいわけではないがよかったな意の意識。
 ・飴屋氏、街路に出てママチャリの乗り疾走、なんども横切る。
 ・青柳、車上でモノローグ。自殺しようとしたら生理が始まったと憤り、自虐。
 ・街路にワゴン車が来て、コーラス隊が降りたつ。会場内でアカペラで唱う。
 ・青柳、車上でモノローグ。未来とは(私が、男が)いない時間。
 ・コーラス。
 ・飴屋、ママチャリで会場内。林檎を積んでは(衝突された体で)もろとも床に
  倒れる。なんども繰り返し。自分が居ない時がくる。「空」にでようと
  呼びかけ、街路に出る。街路対面に止められていた軽自動車からカーステレオ
  音楽。車上に駆け上がり、行き過ぎる。軽自動車のエンジン音と音楽が残る。

 透明になり広がっていく劇空間が素敵。モザイクばれな点描モノローグ+街路取り
 込み美術の空間演出が天晴れ。計り知られない死をあれこれ思うテキストを、
 痛みやら体感的に演出、頭でなく生理にくるものとして、スパイシー。トラウマと
 いうか忘れがたい時間とし。飴屋氏、てんてこ舞いの肉弾戦。ぐっとくるねこ。
 青柳さん、物怖じしない怪演ぶり、その強度をまた思い知らされるねこ。

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