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 モダンスイマーズ eyes plus「悲しみよ、消えないでくれ」

 @池袋 東京芸術劇場 シアターイースト(2015/1/23-2/1 10ステージ)
 http://www.geigeki.jp/
 全指定 一般3000円 高校生割引1000円

 作・演出:蓬莱竜太 美術:伊達一成 照明:沖野隆一 音響:今西工
 衣裳:坂東智代 舞台監督:内藤正宏 演出助手:滝沢めぐみ 宣伝美術:金子裕美
 票券:atlas 制作:ヨルノハテ 主催:モダンスイマーズ
 提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
 助成:芸術文化振興基金助成事業
 出演:
 古山憲太郎:新山忠男(故・杉浦一葉の恋人 一葉の父の山小屋に居候)
 でんでん :杉浦ェ治(山小屋の主)
 生越千晴 :杉浦梢(ェ治の娘 一葉の妹 同居中)

 伊東沙保 :阿部陽菜(歩荷(荷運び))
 津村知与支:阿部友之(歩荷(荷運び)陽菜の夫 脱サラ)

 小椋毅  :紺野正志(忠男の山岳会仲間 仕事の合間に詩人)
 西條義将 :貝谷清一カ(同上 サイクルショップ経営)
 今藤洋子 :貝谷ゆり子(同上 清一カの妻)

 2015/1/26(月)晴 7:05-8:57PM(1'51)正面下手 客席ほぼ満席(250人)
 客層:20-30才代〜中年層まで幅広く、男女半々。
 客入れ:奥行きが長い三方囲み客席 サイド3列 正面(F列〜)8列。
 折り込みチラシ極厚 タウンページ並み。パンフ B5 3ページ。挨拶、人物相関図。
 物販。未確認。カーテンコール1回1分。

 舞台。センターに山小屋がシースルーで晒された体。戸外に雪だまり、正面にガラス
 引き戸の風除室。屋内中央にだるまストーブ。囲んで座布団を結わえたとりどり
 椅子。壁際にベンチ、テーブル。

 お話。小屋主の長女が下山中、災禍に捲き込まれた死んだ命日。旧知の登山家や恋人
 で居候を続けている小説家志望の青年、次女、業者の夫婦が偲ぶ会を準備中。折しも
 翌日は次女が山を下りて東京へでていく日でもあり、父親には格別。

 慎みと装いを暴いて嫌らしく、スリリングな会話劇。辛い現実から逃げてきた愚か者
 の危うく、哀しくも滑稽な群像。チェーホフにも似た、ユーモアとペーソスを添え
 つつ、容赦のない、冴えた描写のまあ巧いこと。台本巧者・蓬莱竜太の真骨頂なり。
 劇団員らは呑み込んで良く応じ。客演の小屋主・でんでんさんがひときわ、豊かで
 スパイスをほどよく効かせて特筆もの。彼がこの舞台にいて良かったな好演。

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