[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 マームとジプシー「ヒダリメノヒダ」

 @横浜 神奈川芸術劇場・大スタジオ(2015/04/03-12 ステージ)休演4/6
 http://www.kaat.jp/
 全自由(整理番号付き) 前売3500円 当日4000円

 作・演出:藤田貴大 舞台監督:森山香緒梨 映像:召田実子 音響:角田里枝
 照明:富山貴之 照明オペレーター:久津見太地
 衣装:スズキタカユキ(Suzuki Takayuki) チラシデザイン:吉田聡子
 制作:林香菜 助成:公益財団セゾン文化財団 提携:KAAT神奈川芸術劇場
 主催: 合同会社マームとジプシー
 出演:
 石井亮介、尾野島慎太朗、川崎ゆり子、中島広隆、波佐谷聡、吉田聡子
 ゲスト:ホンマタカシ(写真家)《日替わり Kan Sano(ピアニスト)、スズキタカユキ
 (ファッションデザイナー)、山本達久(ドラマー)》

 2015/04/07(火)曇 7:36-9:09PM(1'33)入口側後方 客席満席(130人)
 客層:20-30才代中心、中年層2割。女性過半数。
 客入れ:開場時40人。1人ずつ呼び出し。センターステージ、対面スタジアム客席
 4列。全体見たけりゃ中段以降。終演後見学可能。折り込みチラシ厚め。
 パンフ ○15cm 星座早見盤体裁 天の川浮きでる印刷。物販。関連書籍。
 カーテンコール1回。2回目なし。

 多彩なゲストを添えての新作公演。
 舞台。劇場横幅一杯。センターにフレーム壁で仕切られた2方向通路と中央分離帯。
 分離帯には床に地球儀やら漂着の体。上空に対面スクリーン。主人公少女のイメージ
 ?ビデオやら投影。両袖には調理器具、自転車、三角旗やら雑多置き。
 お話。左目がよく見えない少女、もう片方の目に眼帯をつけてみると、左目の角に
 小さな女の子がみえて離れない。時間を経ながら、地元同級生達との歩きながらの
 対話と、男子絡みの事件を流れるように描いていく。やがて少女は故郷を離れる
 こととなる。記憶を置き去りにして未来へ向かう、哀しい真実の実感とも。

 さんざめく言葉と行きかうパフォーマンスにすっと浮かぶ、少女の不安、人生の意味
 への疑問。普遍のテーマを散文詩のような言葉、映像で綴る、一意で語れない独特。
 お家芸のリフレイン、身体ぶりは抑えて、流れる時を静かに見つめる今回。表現は
 変えても、作家の望郷の思いは変わらず、よりクリアに感じられたねこ。
 

[月間一覧