[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 MONO「裸に勾玉」

 @三軒茶屋 シアタートラム(2016/3/5-13 8ステージ)
 https://setagaya-pt.jp/
 全指定 一般 前売4000円 当日4500円 早期割引 前売3500円 当日4000円
  @名古屋 愛知県芸術劇場小ホール 3/19-20 2ステージ
  @大阪 ABCホール 3/23-27 6ステージ

 作・演出:土田英生 舞台美術:柴田隆弘 照明:吉本有輝子 音響:堂岡俊弘
 衣裳:正金彩 演出助手:磯村令子 舞台監督:青野守浩 イラスト:川崎タカオ
 宣伝美術:西山榮一、大塚美枝(PROPELLER.) WEB:根子敬生(CIVILTOKYO)、
 間屋口克 制作:本郷麻衣、小山佳織、谷口静栄、垣脇純子
 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)
 企画・製作・主催:キューカンバー、京都芸術センター制作支援事業
 出演:
 金替康博:オユマロー
 水沼健 :アクタ
 奥村泰彦:シコオ
 松原由希子:アマリ

 山本麻貴:ウシメ
 高橋明日香:マトリメ

 尾方宣久:サクライ
 土田英生:キモト
 もたい陽子:サヤ

 2016/3/9(水)雨 7:31-9:29PM(1'57)中段上手 客席満席(200人?)
 客層:20ー30才代と中年層。男女半々。
 客入れ:折り込みチラシ極厚。パンフ A4 1枚。物販。パンフA5 800円。
 カーテンコール1回1分。

 新作3都市ツアー。
 舞台。郷土資料館ですか?な、弥生時代の住居装置。中央、高床式、両袖側に
 三角住居。間にねこの額な広場。石のテーブル、椅子。武器や獲物おかれ。背景に
 森の書き割り。
 お話。村で忌み嫌われる3兄弟と妹。要領がいい末っ子だけが、しかも妻二人。
 ぼやいているな兄たちの前にヤバい奴が現れる。

 会話劇名手の面目躍如。種々(時空越え含んでトリッキー)のコミュニケーションと
 心理描写がまあ面白い。得意な特異言語もよく活かし。情けない男と逞しい女の関係
 からマイノリティ、戦争問題まで、独特の柔らかい反骨精神で描き。くすくす笑いに
 誘われて楽しくも、手応えのある舞台とし。

 アフタートーク 9:30-9:40PM(10)ほとんど居残り
 中屋敷法仁[柿喰う客]、土田英生

 土田 じっくりしゃべったことがない。花見で隣になった位。
 中屋敷 作品を見たことがないが、戯曲は沢山読んでいて。協会のセミナーの記録も
  取り寄せている。劇作に興味がすごくあります。
 土田 女体(シェイクスピア)を沢山みている。役者とは仕事を一緒に。自分は
  こっそりとスパイ活動をしていて。劇団にこだわっているよね。
 中屋敷 作品のために集団をつくる劇団は少ないけど。(MONOはずっとやって20年)
  2、3年で辞める劇団が多い。
 土田 15年を越えると辞める理由がなくなる。2、3年で解散の危機がくる。
 中屋敷 才能ある人達でもったいないなと、なんで辞めるのか聞きにいったら
  くだらない理由。互いに志はあるのに。これは家族に似ているなと。ギャップに
  気付かせる親戚がいるなと。それで外部からたびたび呼んでいる。
 土田 続く理由を聞かれるが、振り返ると一緒にいる。ちゃんと喧嘩して、
  小さなこともきっちりとするのが大事。
 中屋敷 若いメンバーが来ると違うことをいう。家族であるためには変わり続けない
  といけない。この舞台は飽和している家族にヤバくさい2人がやってきて、
  気づかされる。ずっと緊迫感があって、それがわかってくる。
 土田 10年目にきつくて、だめだししてもいいよと言ってくる、とても傷つく。
  一回りして5人で飲みに行ったりしてる。タオルの汗の臭いで誰かわかるし。
 中屋敷 ダメだししようとして、聞けなくなったりして。
 土田 ダメだしがなあなあになるとダメになる。
 中屋敷 昔は逆にカリスマ性をもとうとした。
 土田 今、戯曲賞に応募してくる作品がモノローグばかり。とても力強いのだけど、
  ダイアローグが無くなっている。
 中屋敷 劇作家が閉じている、開くと攻撃される恐怖がある。自分は賞におちたり
  して騒ぐと、先輩達が慰めてくれる(土田 と握手)。
 土田 自分を守るだけ損をする。客観的にみてくれなくなる。知らない間に一番
  年上になっていて。古すぎるといわれた方がいい。
 中屋敷 お客にみてほしいけど、怖いけど。
 土田 攻撃されるのは仕方がない。お金とってるし。
 中屋敷 お客さんの方も怖い。説教臭い芝居で傷ついたりしたくない。
 中屋敷 お客さんを全員幸福にはできないけど、一緒につくっているという緊張感は
 ある。楽しい中に苦しく、苦しい中に楽しみがある。
 土田 弥生語、稽古してくると寝れてくる。お客さんがわからないことがわからない
 (中屋敷 もっとわからなくてもいいと思う)。優しいけど、こいつは信じられない
  とか、人間の見方の話。言葉を聞く前にノーバーバルで人が判断してるらしい。
  舞台では俳優は隠しようもないし。
 中屋敷 コミュニケーションの形をいろいろ見られて勉強になりました。

[月間一覧