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 MONO「その鉄塔に男たちはいるという+」

 @吉祥寺 吉祥寺シアター(2020/03/13-22 10ステージ)
 指定・未就学児童入場不可 一般4200円 ペアチケット7600円 25歳以下2000円
  @伊丹 AI・HALL 2/13-17
  @上田 サントミューゼ大スタジオ 2/22-23
  @四日市 四日市市文化会館 第2ホール 3/1
  @北九州 北九州芸術劇場 小劇場 3/7-8

 作・演出:土田英生 舞台美術:奥村泰彦 照明:吉本有輝子(真昼)
 音響:堂岡俊弘 衣裳:大野知英 マイム指導:いいむろなおき
 演出助手:鎌江文子 演出部:習田歩未、米澤 愛 舞台監督:青野守浩
 イラスト:川崎タカオ 宣伝美術:西山榮一、大塚美枝(PROPELLER.)
 制作:垣脇純子ほか 主催:キューカンバー
 出演:
 (1)
 渡辺啓太 :吉村充
 石丸奈菜美:吉村志織(その妻)
 立川茜  :吉村円香(充の妹)
 高橋明日香:藤原柚月(円香の知人。現地在住)

 (2)
 奥村泰彦 :吉村陽之介(「コミックメン」。@吉村夫婦の子供)
 尾方宣久 :木暮要(「コミックメン」)
 水沼健  :笹倉万次郎(「コミックメン」)
 土田英生 :上岡雄吉(「コミックメン」)
 金替康博 :城之内誠治(兵士)

 2020/3/19(木)晴 7:04-9:23PM(41/休10/1'28)中段中央 客席ほぼ満員(180?人)
 客層:20-30才代と中年層。男女半々。
 客入れ:最前C列。パンフ A4 1枚。物販。パンフ A5 500円、脚本 1000円。
 カーテンコール1回。

 98年初演、01年再演。新作を加えて、20年振りオリジナルキャストで上演。
 舞台。森の中の大きな鉄塔。中途、板敷の踊り場に小舞台と椅子。
 お話。(1)日本人旅行客4人と、ガイド役の現地日本人。聞く内に夫婦関係修復が
 目的と知られ。嫌な感じはやがて全員に伝染、徒党を組んでの口喧嘩へと発展して
 しまう。
 (2)40年後。不仲だった夫婦の子供は、お笑いパントマイム劇団の一員となり、
 日本兵の慰問へきている。戦意の高揚ばかり求められるのに嫌気が刺し、停戦まで
 森の鉄塔へ逃げ込んでいる。くだらない口喧嘩とねたの練習の日々に、1人の兵士が
 現れて。

 もしもの不安を逃避とも瀬戸際ともなメタファ=鉄塔の上で描く。人間関係の
 いざこざや対立、人ごとでない戦争、感染症の中でどうするんよと、リアルが
 忍び寄り。日常的な新作(1)を加え、より多様に増した感。
 なんだけど、可笑しくて、哀しい役者個性、会話の面白さは、MONOならではの
 味わい。肩凝らず、楽しめて上々。

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