＠下北沢 本多劇場（2021/03/20-04/11 23ステージ）
全指定7500円
＠富山 富山県民会館 4/14
＠大坂 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 4/17-18
＠島根 島根県民会館 4/20
＠広島 JMSアステールプラザ 大ホール 4/22
＠愛知 東海市芸術劇場・大ホール 4/24-25
作・演出：赤堀雅秋[THE SHAMPOO HAT]
美術：田中敏恵 照明：杉本公亮 音響：田上篤志 衣裳：坂東智代
ヘアメイク：大和田一美 演出助手：相田剛志 舞台監督：髙橋大輔
制作：近藤南美 制作助手：寺地友子 制作デスク：大島さつき
宣伝美術：坂本志保 プロデューサー：大矢亜由美 主催・製作：（株）M&Oplays
出演：
風間杜夫：高橋清(75 家主）
荒川良々[大人計画]：高橋薫(47 次男 引きこもり12年目）
吉岡里帆：石井美咲(27 引きこもり支援NPO）
赤堀雅秋：別府正樹(53 引きこもり支援NPO）
三宅弘城[大人計画/ナイロン100℃]：高橋治(51 長男 サラリーマン)
2021/03/22(月)小雨 6:02-7:33PM(1'30)前方上手 客席9割？(300人？)
客層：大人中心、男性過半数、18時開演でもスーツ客結構。
客入れ：感染対策。足マット、サーモ検温、セルフもぎり、手指消毒。1席あけは
なく、通常客席。置きパンフ 1枚。物販。パンフ B5 1000円、ポスター500円。
カーテンコール2回後、規制退場。
1年ぶり、赤堀雅秋新作。
舞台。リアルに作りこまれた平凡な昭和戸立。上手に畳み部屋にソファ、窓際に
寝椅子、壁際仏壇。襖の向こうは父親部屋。中央に玄関への玉暖簾とトイレドア。
下手にダイニングキッチンと2Fへの階段。
お話。中年引きこもりの弟に業を煮やした兄はその筋のNPOへ支援要請。家長・父親
には彼らが殊勝も実は我が物顔にみえ、正直迷惑。当の弟君はどっちでもいい、
どころか世界を終わらせると虚言を言い出す始末。まあ、気持ちはわからんでも
ないという。
ダメで面倒な人達大集合、ネガティブ・妙にポジティブな様が嫌らしくて面白く
愛おしい世界を久々。本多劇場の丁度いい距離で、ヒリヒリ経由で不毛な空気を
味わえる贅沢。こればかりは配信じゃわかんない。染み一つないことを良しとする
コロナ禍で、すねに傷持つ登場人物の情けなくいじましく、時に危うい言動の
人間くささや生活感に逆に安堵させられ。正論を吐き、機微に疎く、記憶力と
生活感の無い長男は、人間じゃないんだなと思うほどに（後、人間回帰）。
くせ者の物語とキャラに、演出と役者達はホント良く応え。荒川さんの生っぽい
リアルな演技もいいことが嬉しく。赤堀さんの嫌気を隠した表情や、いい大人を
装う安っぽさが変わらず素敵で。三宅さんの真摯なさまが好ましく。吉岡さんの
体当たり演技に驚かされて。風間さんはさすがオールマイティだなと。
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