蜷川幸雄演出「ゴドーを待ちながら」
＠銀座・セゾン劇場 (1994/10/6-11/3 30ステージ）
演出：蜷川幸雄 美術：朝倉摂 衣装：小峰リリー 照明：原田保 音響：井上正弘
ヴラジーミル エストラゴン ポッツォ ラッキー
女バージョン 市原悦子 緑 魔子 藤間 紫 角田よしこ
男バージョン 西村 晃 江守 徹 沢 竜二
大富士
1994/10/29(土)1:30ｰ4:10?pm（女版）6:30-8:50?pm（男版）休憩20分 客席７割？
現実にまじな女版。しょうがねえやと割りきりの男版。男版が軽くて好き。
大御所俳優ばっかですが、舞台は親しみやすい。ゴドーのおもしろさゆえ？。
とくに前半は、ポッツォ囲んで、芝居ごっこが楽しく、○。これ、鴻上さんのときも、
そうだった。
舞台はごつごつ荒野。木は下手。人物の登場は、舞台奥から。広いのに、
狭い感じの舞台。演出はちょこちょこ違う。台詞も役者に合うように変えてる。
同じ台詞なのに、男と女で客の反応も、違ったり。ゴドーとの仕事の話など、
男は別にまんま、そうですかぁ。でも、女・エストラゴンが言うと、可笑しみが
あったりとか。
女版は、深刻な印象。ヴラジーミル：市原悦子が、しごく真摯、真面目に待ち
続けてる。逆に、うんざりエストラゴン：緑 魔子は、無邪気でいやさ加減が
重くない。観てて気楽。後半は、気持ちズブズブ沈んで、辛かったねこ。
男版は、軽妙。仕事だから、しょうがねえぇよなあ。ちと、時間潰しにパチンコ
いいすか。てほどじゃないけど。いいかげんさと、仕事が頭は離れない律義さが
同居してるような。男＝仕事で待ち合わせてな、思い込み？。それは、おいても
テンポがよくて、○。上演時間も予定より、短かったりする。
西村さんのお気楽加減には救われ、◎。江守さんのうんざり演技には、しても
しょうがない同情をする、うなずきねこ。ラッキの考える演技は女版のが、流暢
で拍手。でも、小須田さんの機関銃思考演技には、およばない。
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