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 野田地図「TABOO」

 @渋谷・シアターコクーン (1996/4/4-5/26 61ステージ) 前売当日7000/5000/3000
  作・演出:野田秀樹
 出演:唐沢寿明、羽野晶紀、渡辺いっけい、篠井英介、鷲尾真知子、佐藤正宏
 松重豊、須藤真理子、野田秀樹

 1996/4/5(金)7:25-9:35PM 晴 1F後方下手より 客席ほぼ満員(750人)

 あれれ。入口前、人一杯。開場30分遅れ。開演直前、野田氏自らステージから
 ごめんなさい挨拶。初日2日目。いろいろ大変。ご苦労様。
 ねたばれあり。以下みんなですね。

 舞台。上手下手のタワー(矢羽と?)。以外、定置装置なし。奥の搬入口、壁
 まで見渡せる素の舞台。ここに彩り、動きを添えるはまさに演劇の巧み。冒頭
 の無機から命の誕生を思わせる変化は◎。蜷川さんのとも思ったよな絵舞台。
 
 お話。やんごとなき天皇の子種、生まれるべきじゃなかった、子:一休。大ス
 ター:釈迦に憧れ、寺で「芸能びと」修行。けれど一夜の安息。絡まる縁から
 争いに巻き込まれて・・。

 うひょー、動く、動く。舞台グラウンド状態。パストスパス。声掛け合ってる
 かい:台詞と動きの応酬、○。アイデアいろいろ。野田演劇なり。椅子に乗り
 、駆ける。ロープで川やら。今回は大幕がポイント。引き回しまくって場面展開。
 写す影の大小で遠近の動き。面白し。WAHAHA本舗のねたを思い出したり。
 言葉遊びはもち健在。言わずもがな。前回までポイントだった、音の演出。
 は記憶残るものなし。

 いろいろあって、ぽけらねこ。一休すら主人公でなく、群像へと大きな視点。
 天皇とは。役者とは。芸とは。人の営みとは。などなど。勝手テーマ解釈:芸の
 極みとは無なり。それは日々、無為の生活に究。かしらん。台詞は平易ながら、
 良く分からず。運命に翻弄されても、立ち向かう人や崩れる人の姿に感動、
 しながらうーん。でも前回「罪と罰」より物語ってて好き。「キル」はもっと○だけど。

 なんだかんだ言っても、役者◎。羽野さん。泣かせる。身を守るすべが虚偽の
 鎧。悲し、そしてたくまし姿◎。唐沢さん。きれる動きグー。舞台、背負って
 ○。いっけいさん。巧い。羽野さんとコンビ、見たかったな。篠井さん。世阿
 弥。白拍子。当てて書かれてます。松重さん。大きさが演技が自然はまる役所
 ○。鷲尾さん。母ならこの人。佐藤さん。思ったより、動いていて大丈夫?。
 須藤さん。かっこいい。もっと活躍してほしかったねこ。野田さん。今回動き
 は少ないみたいで、そんなことない凄さ○。