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  猫のホテル「愛の狩人(セックスハンター)・ミネオとフジオ」

  @駒場東大前・アゴラ劇場 (1996/12/26-28 5ステージ)全自由前売2000当日2200 
 作・演出:中村まこと
 出演:佐藤真弓、中村まこと、池田鉄洋、市川しんぺー、森田ガンツ、
  今林久弥(双数姉妹)、千葉雅子他全11名

  1996/12/27(金)晴れ 7:35-9:10PM 最前列から 客席満員(140人)
 客層:男多め。関係者多?。客入れ:注意されたのに入口で頭ぶつける、てへへ

 舞台。奥に堤防、上手に周囲に窓を巡らした灯台。
 お話。昭和40年代。男気が支配する離島。いや気がさしたミネコは都会に出奔。
 陵辱されるをきっかけに、女王として目覚め、男を支配。やがて島に帰る彼女。
 目的は、男ってやつへの復讐、幼なじみミネオとの愛の決着。ミネオに願い、
 ドスで刺されるミネコ。男になったと舞い上がるミネオ。それをみながら息絶え
 たミネコは幸せ、不幸せ?。

 前回に続き、日活アクション風?、過剰な青春ドラマ。女日照りでもんもんとす
 る若者、右よりの男気すべてな男達、ただれた同性愛な男達、なすがままの悲し
 い女達。濃い世界がハイテンションに展開。特に、作家、書生の狂った主従逆転
 劇が面白かったねこ。書生・池田鉄洋のは虫類なクールさ、得体が知れず○。
 嫉妬のあまり背中にタバコを押しつけてなんて、芝居がかりな演出もいい。おもわ
 ず笑っちゃったねこ。

 直裁でない表現も面白い。例えば、嵐の中、男の高揚するペニスとともに灯台が
 巨大化、島の男達が憎むリゾートホテルは倒壊し、その様は女陰のようになる。
 なんてメタファーがシュールに描かれてて○。

 公演名やチラシ(眼鏡の森田ガンツがふんどし一丁、抜き身の刀をもって笑って
 いる。)の危ない印象が、主人公?な二人にちとないの△。二人の関係があっさ
 り目で、時間割いてない感じ。もっとどろどろに追い込んでほしかったねこ。