二兎社「パパのデモクラシー」
＠新宿・紀ノ國屋サザンシアター(1997/4/2-6 6ステージ）前売り当日4000
作・演出：永井 愛
出演：中村方隆、山本龍二、大西多摩恵、有福正志、田岡美也子、加藤忠可 他
1997/4/5(土)雨 1:30ｰ4:10PM（休憩10） 後方より 客席８割(400人)
客層：40歳代以降多で平均年齢高、おばさま多し。若い子はちらほら。
客入れ：サザンって入口に種々受け付け開始時間掲示。親切○。開演直前、近く
の席に、永井愛が一時座って離席。何？。終演後、ロビーに大石 静さんの姿。
とてもやせちゃってて、してもしょうがない心配ねこ。
'95-10〜11（ベニサンピット 15ステージ）初演。神主役を二瓶鮫一→中村方隆に変えて
の再演。
お話。終戦直後、神主一家は苦難の渦。軍国主義者の汚名、貧窮。そんな折、国
の指示での自宅提供。しかたなく被災者を受け入れるが。
軍国主義→民主主義な転換。その時のずれを市井なレベルで平易に、深く描き◎
一人一人の理解の違いがそのまま歴史とダブルってくるよな。巧み作劇。養子と
は名ばかり、奴隷のようだった息子が対等の立場で「父」を呼ぶラスト。融和で
きない、立場の異なるものが共存するための民主主義。その萌芽を共感できる形
で描いて見事。
今回も、息子役を山本龍二が、誠実に好演◎。傲慢さが減った神主役、中村方隆
、もひとつ。
|