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 ナイロン100℃「ライフ・アフター・パンク・ロック 1980SUMMER」

 @下北沢 ザ・スズナリ(1997/8/2-17 15ステージ) 前売り指定3600自由3300当日4000
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 出演:峯村リエ、田鍋謙一郎、 戸波咲恵、大山鍋則、小林隆志、川田希、
 工事現場2号、長田奈麻、小沢直樹 みのすけ、かないまりこ、菊地美紀、今津登識、
 谷口明子、恩田秀人、犬山犬子


 1997/8/16(土)曇り 2:05-3:40PM 通路階段席・前方より 客席 超満員(200人)
 客層:20才代中心で幅広く。チープなれどおしゃれな人ちらほら。
 客入れ:当日券。開演1時間前から。15人程列。指定0、自由5枚。きびしい。
 キャンセル待ちで結構入れたみたい(10人ほどかしら。)桟敷は6列。つめつめ
 戸外が暑くなく、場内も過ごしよかったのは○。もうちと大きいところでやって
 もよかったろうに。  

 「1985」再演とカップリング新作。5年前を同じ装置で上演企画。
 パンフ。1200円。今回、CDサイズと小さいの○。写真いっぱい、ぱらぱらと見
 るの楽し。背表紙の糊付、裏表紙まで及んでて読めないとこあり。ねこのだけ?。      

 舞台。学館かなんかの片隅なコンクリート部屋雰囲気。テーブル、ラックなど雑
 誌やらでごちゃ、読み終わって無造作に戻してな感じ。中央奥、階下部屋への階
 段。下手に中二階、上手一段高くなってドア。百恵・友和な映画ポスターやらそ
 こここ。古いラジカセとかよく集めてる。時事ネタ食べ物類がないだけ今回楽?。      

 お話。大学、映画研究会部室。撮影途上で百恵コンサートチケツ取れないショッ
 クに出演者が坊主に。早速立ち往生。輪を掛けて、百恵のイメージ破壊流言を吹
 き込まれた彼、再ショック。自殺か事故かで死んじゃう。吹き込んだ当人は躁鬱
 症、自分棚上げで他人を攻める始末。そんな中、階下のロック同好会連中を交え
 てのラブラブトラブルやら、変な女やら、麻薬不法所持な帰国先輩やらが絡んで
 きて、もうてんやわや。     

 なんかおばかで愛らしい。はざまなキャラ?。クールなニューウェーブ系、ノン
 ポリなヒッピー系のどっちつかず。だけど、明後日みないで、内省しないで、ち
 ゃんとそこにいる。子供ともいえそうだけど、すれからしてなくて○。その分、
 残酷で酷いとこもそのままに。女の子通しの押しつけ友情が壊れた場面とか。そ
 れでも、距離置いたドライな視点があって、いたずらに暗くならないのも○。      

 お話の展開の巧さ◎。小さなエピソードがそれぞれ伏線。期待通りに勘違いした
 りで絡んでくる面白さ。ポスターらや小道具もさりげにポイント。ポスターの裏
 の書き込みで自殺としれたり。少女の失恋と、誤解でレコードを砕く場面を同時
 にしたり。     

 役者。強烈キャラよりアンサンブルな印象。新人やベテランがそれらしいキャラ
 で使われててしっくり。犬山さんがヒッピー先輩。別格な扱いが最近の配役とも
 繋がってすんなりねこ。