ナイロン１００℃「吉田神経クリニックの場合」
＠中野 ザ・ポケット(1998/5/7-15 10ステージ）指定3500自由3300（当日3800）
原作：別役実「受付」 モンティパイソン「・・フライング・サーカス」
構成・脚本・演出：ケラリーノ・サンドロビッチ
出演：みのすけ、犬山犬子、大倉孝二、村岡希美、小林高鹿、市川英実、杉山薫
斉藤可奈子、福野未知留、浅津恭輔、玉山悟、中野博文、藤原圭太
1998/5/11(月)小雨 7:10-9:00pm 桟敷前方より 客席満員(160+50人)
客層：20-30才代中心。女性過半数。客入れ：当日券と前売り券の３日前予約を
劇団で受付中。ぴあにて自由席を追加あり。パンフ800円。役者にケラがインタビ
ュー。うにたさんとケラの対談あり。桟敷、荷物預かりあり。名前を聞かれるも
預かり札を渡されないのは不安（受け取るとき、ねこの荷物には名札なかったし
・・。）
会場。開場前の新劇場。中野の住宅街路地、てくてく１０分？。総菜屋さんとか
小さな店、いくつもある路地。要所の案内がないと、変なとこに迷いそうねこ。わ
かれば単純な道だけど。モダンなマンション、昭和20年代？なお家の隣に劇場。ね
この額ロビーはシースルー。狭い中にも車椅子用トイレ、地階に通常トイレ。キャ
パの割に多人数利用できるのは評価したい。段差が完全にある内部は見晴らしよし
、入り口からは山頂気分。キャパ(166）の割に奥が深いのは、座席前後の間隔が
広めなせいか（座ってないので？）タッパも結構あるのかな。
舞台。ブロック模様の床と壁。下手にドアだけドア。上手奥に階段と手すりの一部
原色の家具。かつてあったモダンな雰囲気。
お話。昭和40年代東京。神経科の受付にやってきた男（みのすけ）。受付の女（犬
山）は病院な受付はどこへやら、ボランティアやら献体やらの受付を進めてきて。
不安に巻き込まれ型の別役実の会話劇に、にぎやからしくナンセンスなモンティの
コントを乱入させる。男の混乱、不安をスラップスティックの内に増長させる、う
まい構成。途中、映画館独特の変なイントネーションでのＣＦパロあり。くすくす
笑いねこ。
ブラックな風味を残しつつ、からりと仕上げる。すげえ不気味な展開なのに、重く
させず。巻き込まれた被害者の不幸を、笑いにもってくるあたり◎。主役２人は適
役、最後まできっちり演じていて好感。モンティのねたは二人が訪ねる、同ビルの
各お店で展開する趣向。結構まんま。レストラン、フォークの小さな汚れがすげえ
大事に、なんか懐かしくみるねこ。針小棒大の電気屋兄弟の会話もおかしい。議論
屋のなんかくだらないのに本気な様に、大笑いねこ。様々なラスト遊びは別役不条
理劇世界を閉じるイベント？。そのままだとシリアス風味残しちゃうから。
役者。大倉さんが嬉しい。なにをやってくれるか、わくわくねこ。ちょっとずれる
感じが快感。小林高鹿さん。成長著しい。すっとぼけていかれてる感じ○。新人も
それぞれに存在感あって期待したいねこ。
|