猫ニャー「MY LITTLE MOLERS〜もぐらたたきの大きさ」
＠中野・ウエストエンドスタジオ (1998/8/19-23 8ステージ) 全自由前売り2000当日2300
作・演出：ブルースカイ
出演：新谷真弓（シリーウォーク）、小村裕次郎、池谷のぶえ、大口誠、成田まゆみ、
杉本麗（が、お屋敷の連中とかナチスとか） 池田エリコ、島田桂子、加藤美保、
南サウス、崎野雅司、青木茂（が、もぐら達）
1998/8/22(土)曇り 2:05-3:45PM 中段より 客席満員（110人）
客層：20才代中心に、ご家族ご親戚？までの老若男女。女性過半数。
客入れ；適時適切に誘導。客詰め（中央へ）は１回のみ。携帯注意あり。
名前不明の山羊（が、ヤギ） ものたんないけど、ブルースカイのだから幸せ。
装置は、まさかのそのまんま。
いかにも学芸会のりな、巨大なベニヤ製もぐら叩きが中央。周囲のコの字通路以外
舞台のほとんどを占め。芝居はほとんどその猫の額で。通常芝居仕様じゃ、空間７
割は無駄遣い。穴は８個（２個不使用、ネームプレートがなんか嘘くさい。）周囲に
燭台がある石壁。下手に木箱と藁束。上手に丸テーブルにブランデーボトルと
グラス。その後方に黒い食器箪笥、上方に両開き窓。
戦時下のドイツ。今日はナチスと懇意にしている主の娘・リンナ（新谷）の１５回
目の誕生日。でも、祝いに来るのはパパの知り合いばかりと、ナチス嫌いのリンナ
はイライラのイラ姫。地下室？だかの、もぐら達にいやがらせしちゃう始末。ユダ
ヤ人のメイドが連行されると聞いたりでまた憤り、革命の志、正義の味方に変身し
たりする、のは後半。もぐら達はなりゆきで毒薬のんじゃって、死。その薬の副作
用で暴走する世界。リンナの家は宇宙へＧＯ、宇宙編開始。宇宙人が三人の・・、
宇宙にいるのに地上の設定で・・、宇宙編おしまい。ヤギ編突入。本物（の山羊）
だからなんか啼くし、もさもさ動いて笑わせてくれるし、よこでまじに芝居してる
のにね。もぐらになっていたリンナ兄は、心を入れ替えたか人間復帰、家族の力を
合わせて、地球に戻ることに。戦争も終わり、ナチスも呑気な兄さん化。もぐらは
生き返り、みんなで合唱もして、ほのぼのとよかったね。
へんてことまとも、ぼけとつっこみみたいなやり取りの前半。暴走する後半。イッ
チャうと手がつけられない面白さだった、以前作に比べると爆発力△。全体テンポ
もまったり、笑いも休み休み。一般受け？しそうだけど、ものたんない（当社比）
ねこ。それでも、思いつきと言葉尻捉えて会話してんじゃねえ、つうかそれって
会話？なイカレタ台詞、発想は◎。ナンセンス芝居の幸せを感じるねこ。
女主人役：池谷、ナチス将校役：小村さん。ムーディな演技一層。無意味な台詞の
くだらなさが引き立って◎。とっぽい、大口さんは抜けた間合い○。
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