にんじんボーン「三月の空」
＠下北沢 ザ スズナリ(2001/10/2-8 8ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
指定席 前売3500 当日3800 桟敷席 3200円
作・演出：宮本勝行 照明：倉本泰史［A．P．S］ 照明OP：田中捻彦
音響：青木タクヘイ［Stage Office］音響op：岡村崇志［Stage Office］
舞台監督：宇野圭一＋至福団 舞台美術：高橋大輔［至福団］
小道具：大川真由美［至福団］ 大道具：C−COM 演出助手：大西知子
宣伝美術 Tatsuya 制作：成田めぐみ
http://ninjin-born.hoops.ne.jp/
出演：（役柄はキャスト表よる）
山口雅義：津村和人（劇作家）
富浜 薫：中谷花観（プロデューサー）
村越保仁：小林洋介（演出家）
皆口裕子：田尾宮子（津村達の友人の役者）
おだちなつ：お客様
中野あゆち：マリリン・フェルナンデス(近所のパブの女の子）
土谷朋子 ：ジョセフィン・マルガリータ（近所のパブの女の子）
中川卓也 ：大谷まさる（舞台監督）
日下有一 ：大場誠（大学生）
大西知子 ：川上あおい（大学生）
大内めぐみ：浅香ラン（大学生）
内山奈緒美：夏川茉莉（Ｄ・Ｊ）
久米淳子 ：北沢明日香（新劇の俳優）
蒲田 哲 ：山形雅之（津村達の友人の役者）
鬼界浩巳 ：浜村克由（津村達の友人の役者）
上野可奈子：ヤスの声（ハムスター）
成田めぐみ：ミドリちゃんの声（かめ）
大西一郎 ：オヅの声（ねこ）
2001/10/6(土)晴 7:05-7:55PM(1'50) 最前方より 客席ほぼ満員(130人)
客層：20-30才代中心に老若男女。男女半々。
客入れ：常時案内１名（なぜかデジカメを首に下げ）。入口で荷物預かりの声かけ
なし（中ではあり）。桟敷三列、座布団二枚追加、左右ゆったり目もやや見上げる
姿勢となるので、腰に来るものあり。折り込みパンフ。Ａ４ ８Ｐ。いつものように
詳細のキャスト紹介、解説、あいさつとも内容充実。次回公演。来年１月、ＭＯＭＯ
にて「こっぱみじん」。人形劇が舞台とか。物販なし。
「僕らの調査局」解散後をモチーフにした三部作、その２。「オヅくんが来た日」
(99年）から２年後の設定。「ざむざであそぼう」(2001)はこの間の物語とか。
舞台。むやみに懐かしい日本家屋。蒼いトタン塀を正面に、路地に面した六畳間。
庭同然とコカコーラの赤いベンチが置かれ、面した磨りガラスの引き戸は開け放し
下手襖から書斎、玄関、上手のれん内から台所設定。畳に丸いちゃぶ台。両壁際の
古いステレオのスピーカー上に水槽（下手、緑亀、上手、ハムスター）。生緑亀君
は会話場面となると現れ、偶然の名演技（微笑ねこ）。
お話。練馬。人も通わない（ことはない）けど、都心遠く、隠遁生活の劇作家・
津村。そんな彼も久々の公演を発起、仲間を集めて具体化計画中。取り巻く周囲
との悲喜こもごも。クールな毒舌家・小林、しっかりもののプロデューサー中谷。
気心が知れた・できる役者達。馬鹿者の新人つうかぱしり、その仲間のとんま
困った大学生達。劇団にアイデンティティな新劇俳優。ご近所の外国人女子。
そして、ペットの猫・オヅ君、亀・ミドリちゃん、ハムスター・ヤスの三者世間話
？。無口な幽霊？のお客様。と。
人のみならず交わし暮らす、哀歓こもごも。毒を吐いても、いたわりの心忘れず
ほのぼのと暖かい。細かい目線、仕草、佇まいで、そんな人がそうしている自然体
、いつもながら◎。正直まじめ、ちょっとお馬鹿な登場人物ばかり。バカをバカと
ちゃんという。歯に衣着せずの率直、時に着せないわけにいかないしがらみ絡みに
笑い。大人なほど、そこに哀感も感じて、しみじみ。行って、逝ってしまったもの
への湿った感傷も今回のせて、余韻残り。三部作とは知らず、次回が待ち遠しい
ねこ。
役者。山口、村越、蒲田、鬼界 各さん。宮本作品をこなれた演技でして◎。
富浜さん。きつい一言もカラリとして好感、もろもろ愛情が感じられる演技○。
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