前頁 ] ホーム ] 一覧 ] 次頁 ] 


 演劇弁当猫ニャー 第3回公演「応急エステティック」

 @新宿 スペース・ゼロ(2002/12/11-15 7ステージ)
 http://www.spacezero.co.jp/
  @大阪 よしもとrise-1シアター 1/11-13 4ステージ
 全指定 前売3300円 当日3500円

 作・演出:ブルースカイ 舞台監督:筒井昭善 美術:秋山光洋
 照明:山口功一[イベントプロデュース・テイク] 音響:鏑木知宏
 衣裳:速水由樹[A.C.T] 映像:上田大樹 小道具:四方智子
 音楽:大谷智哉
  応急エステティックのテーマ「7人の重軽傷者! the seven dying in venus」
  ダンスのテーマ「伝説のダンサー」
 写真:松倉あかね 宣伝美術:駒場令子 イラスト:安岡亜蘭
 演出助手:安彦晴江 制作:梶縄佳世ほか 製作:管理事務所
 助成:財団法人セゾン文化財団
 出演:
 池谷のぶえ :小谷シノブ(エステティシャン)
 立本恭子  :本田リカ(エステティシャン)
 香川亮[air:man]:オーナー
 
 西部トシヒロ:服部(負傷者)
 咲野雅司:矢崎(負傷者)
 乙井順:音羽(負傷者)
 細川洋平:川嶋(負傷者)
 小澤敏彦:道沢(負傷者)
 久保貫太郎:保田(負傷者)

 荒井隆司:荒木(セールスマン)
 藻田瑠子:和久井
 高木康寿:救急隊員
 野原由理:姫
 坊薗節子:中坊

 日替わりゲスト:
 村上大樹:医院長 澤田育子:助手 千代田信一:ドクター 市川訓睦:助手
 伊藤修子:妻 山岸拓生:助手 成田さほ子:ナース 寺部智英:ドクター
  以上[拙者ムニエル]

 12/11 いとうせいこう、大堀こういち、加藤直美[ベターポーヅ]
 12/12 村松利史、市川しんぺー+佐藤真弓+ほか[猫のホテル]
 12/13 深沢敦、くりぃむしちゅー[[EX海砂利水魚]上田晋也+有田哲平]
 12/15 八嶋智人+藤田記子+今村佳岳[カムカムミニキーナ]

 1/11,13 高木稟+橋田雄一郎[転球劇場]、川下大洋[Piper]
 1/12 牧野エミ、楠見薫

 2002/12/14(土)晴 2:06-4:55PM(1'45) 前方より 客席7割(300人)
 客層:20-30歳代中心、男女半々。眼鏡率高め。
 客入れ:当日券、後方中心。空席多数、箱が大きすぎた感あり。開演定時から
 「U-NKOブーム」と称して回顧ビデオ上演。遅刻注意。折り込みパンフ。B5
 4ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定掲載。あとゲスト分の配役、予定別紙。
 物販なし。アンケート。弁当屋開店資金をつくるため、DMをやめメールに切り替える
 とのことで、アドレス登録票付き。次回公演。5月本多劇場、名古屋芸術劇場にて、
 「弁償するとき目が光る」再演。
 
 公演を重ねる毎、キテル度合いを高めてるブルースカイの新作。なにを思ったのか、
 日替わりゲストの客寄せ趣向付き。今回は仲良し?の拙者ムニエルが参加。

 舞台。小綺麗な広めラウンジ。中央に観葉植物プランターのパーティション、
 テーブルと椅子。背後の白い壁は大スクリーン。下手に受け付けカウンター、周囲は
 数段高く通路。両袖、頭に球をのせた、茶色・大理石調の角柱が三本づつ。上手、
 塔の前に白クッション、白オークのソファと椅子あり。

 お話。大雪の東京、大規模な列車事故発生。負傷者で病院満杯。だからって、あろう
 ことか、エステサロンに担ぎ込まれた人々。やんごとなき人がその中に。アピールの
 チャンス到来。ならばきれいになろう。どうにかしちゃった人々に感銘をうける、
 どうにもならないサロンのエステティシャン達。そして、秘やかな恋。

 嫌らしい快作。感動基調の世情への悪意、毒気がたっぷり。瀕死なのに綺麗になり
 たい、そうさせたい。瀕死なのに恋に溺れる、応援したい。酷い状況に勘違いの感動
 ストーリーが横行。シュールな決意や意志のでたらめさを借り、それぞれの勝手
 気ままさを強調。「いい話」へのシニカルな風刺の視点が全編に行き渡り。お惚け顔
 のすっとこどっこいな笑いに紛らしてるけど、かなり強烈。ラストにはもう一つの
 不可解を突発させて、「応急エステ」の酷さを客観視。アイディアを暴走させていた
 初期に比べ、技ありの面白さ増し。ニヤリ笑いでじっくり堪能するねこ。

 役者。男子がんばり。かっこよさげに踊る香川君が浮き、一体彼って?印象。池谷
 さん、超然とした佇まい、そのものがシュール。

月間一覧