ナイロン100℃ 24th SESSION「東京のＳＦ」
＠新宿 シアターアプル（2002/12/12-22 14ステージ）
http://www.theatre-apple.co.jp/
全指定 前売5300円 当日5800円 12/17（火）マチネ 追加公演 前売5000円
作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ
舞台監督：福澤諭志+至福団 舞台美術：小松信雄
照明：関口裕二[balance, inc.DESIGN] 音響：水越佳一[モックサウンド]
衣裳：コブラ会＋ミシンロックス 映像：上田大樹[INSTANT wife]
振付：長田奈麻 歌唱指導：安澤千草 殺陣指導：三宅弘城 ヘアメイク：武井優子
特殊小道具：N.A.O、石橋昌人 特殊効果：特効
バルーン協力：安細眞由美[バルーンアート企画うきうき］
演出助手・選曲：大堀光威[至福団]
宣伝美術：小林陽子[ハイウェイグラフィックス] イラスト：白根ゆたんぽ
宣伝写真：北村光隆 制作：花澤理恵 製作：（株）シリーウォーク
平成14年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
主催：(社)日本劇団協議会 創作劇奨励公演 後援：東京FM
助成：(財)セゾン文化財団
出演：下記
2002/12/14(土)晴 7:08-10:26PM(1'39/休13/1'22) 後方より 客席超満員(750人)
客層：20-30才代中心、中年層もちらほら。女性過半数。
客入れ：当日券。座布団席４列・50強人(開演定時に入場）。補助と後方残席もあり。
客入れ、物販とも案内が随時あり。荷物預かりあり。
折り込みパンフ。A5 ８ページ。配役、スタッフ、予定掲載。物販。パンフ（A4変形
70ページ 1700円) ケラインタビュー、役者紹介、長谷部浩ほか寄稿、三谷幸喜×
ケラ対談、稽古場レポート掲載。ほか、戯曲、ライター、ストラップ、ＤＶＤ（サイン
入り）など多数。次回公演。5月青山劇場にて、ホリプロ合同公演。11月本多劇場ほか
にて、10周年記念公演。
全員集合公演。２６人と大規模故、東京単発な今回。
舞台。お茶の間日常と廃墟の非日常混在、アプルの舞台幅を活かした力作パノラマ。
上手〜中央、廃工場。錆びた鉄骨、煤けたアーチを描く窓、狭間に違和感のアドバ
ルーン下手、漆喰壁の事務所。中央と下手は回り舞台装置。主人公作家のなつかし
げな家１，２階に転換。
お話。純文学専門雑誌廃刊、ＳＦ雑誌に転身。なんでか狂ってしまった編集長は入院
、残された編集員は変な生きたボール！？と同居しながら、運営継続。新米女性編集
の担当する作家はショートショート専門。って別に好きでそうしてるわけでなく、
書いた原稿がみんな現実になってボツになるから。作家の子供は、胡散臭い探偵・
明智の「少年探偵団」に入団させられて、いいのかよ状態。おまけに、変な２人組が
慕ってくるし。街角では傷痍軍人が生き別れた娘を捜している。そんな、あれやこれ
やがあれこれとしてく。後半、急展開なんだか、異星人に征服された未来が舞台。
登場人物達はすさんだ生活を送っているが…。
面白会話がノンストップ、面白くもないディストピアを笑いで彩っていく。個々の
キャラが愉快千万、役者の個性粒立ち、絶好調。凝った装置、こまめな仕掛け、こだ
わりの照明（ムービング系多量投入）。スタッフワークの見事さにもパチパチねこ。
常識と非常識、後者になんか負けちゃう、ナンセンスコメディの可笑しさ◎。浮かれ
た笑顔に、目だけは醒めているかのように、物語は暗惨。明るくはない未来という
私たちの現在を、空想のディストピアに重ねていく。辛い現実も夢に昇華できた昭和
３０年代の妄想と、夢もちぼうもない今＝救いようのないラストの交通事故。あっけら
かんとした絶望に、むしろすかっとすっきりしたりするねこ。そんなケラらしい味わい◎。
役者。犬山さん＋峯村さん。かわいいへんてこりん。またあえて嬉しい旧キャラ。
えり子様。そこにいるだけで面白い、堂々の１役もさすが。大倉さん。今回はつっこ
み側に回って常識派。面白さ変わらず、実力感じるねこ。松永さん。顔にでないが
含み笑いがみえそう、楽しそう。乙女に恥ずかしい言葉を言い放って、男らしく素敵。
中村まこと、清水宏。もっとはっちゃけてクレヨン。若手が台頭、アンサンブルにムラ
なく、すっかり安定期かしらん？。
出演：
大倉孝二 ：海野十三郎、海野十四郎(成人)
新谷真弓 ：海野十四郎(少年)
安澤千草 ；海野釘江
犬山犬子 ：アイゴール・ミタライ（執事）
峯村リエ ：インガ・ヒグラシ（局長の妻）
松永玲子 ：木村小舟、看護婦
喜安浩平 ：南沢十七
吉増裕士 ：塚本（清掃婦）
長田奈麻 ：万城目百合子、編集長の秘書
廣川三憲 ：万城目百朗
清水 宏 ：明智
中村まこと[猫のホテル]：蛇皮露伴、ランプ
渡辺えり子[宇宙堂」 ：アメリカ
村岡希美 ：ヒラメ
藤田秀世 ：ふとっちょ
大山鎬則 ：ハカセ
杉山薫 ：看護婦
みのすけ ：雲井、タテガミ
三宅弘城 ：編集長、象田、ロボ太郎
植木夏十 ：女子高生、看護婦
眼鏡太郎 ：編集員、ヒラメの父
佐藤竜之慎 ：編集員、ミュージシャン（ビブラスラップ）
中西天外 ：編集員、ミュージシャン（ウクレレ）
廻 飛雄 ：編集員、ミュージシャン（アコーディオン）
皆戸麻衣 ：編集員、ハカセの母、看護婦
柚木幹斗 ：編集員、警官
今江冬子、澤田由紀子：映像出演
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