演劇弁当猫ニャー 秋の番外公演「RUNAWAY TO THE VICTORY／木村の親の大冒険」
＠中落合 シアター風姿花伝（2003/10/31-11/3 7ステージ）
http://www.fuusikaden.com/
全自由 前売2500円 当日2800円
舞台美術：秋山光洋 音響：会沢みゆき 照明：山口功一 音響協力：鏑木知宏
制作：笠原直樹ほか 製作：管理事務所 助成：財団法人セゾン文化財団
「RUNAWAY TO THE VICTORY」
作・演出：演劇弁当猫ニャー
出演：
久保貫太郎：第二機動部隊 隊長
咲野雅司 ：第二機動部隊 パーマポイント
ブルースカイ：第二機動部隊 タケル
高木康寿 ：第二機動部隊 タケシ（エリート研修生）
藻田るりこ：第二機動部隊 マドカ
荒井タカシ：第一機動部隊 クサカベ
細川洋平 ：第一機動部隊 ツバサ（元第二機動部隊）
乙井 順 ：民間人 愛（乞食）
人形劇「木村の親の大冒険」
作・演出：ブルースカイ
出演：
荒井タカシ：木村の親
高木康寿 ：木村（息子）ほか
久保貫太郎：校長ほか
乙井 順 ：クプクプほか
藻田るりこ：長老ほか
細川洋平 ：記者A,B,C,Dほか
咲野雅司 ：隣人の小池ほか
2003/11/2(日)晴 7:00-9:14PM(80/休13/40) 最前方より 客席7割?(70？人)
客層：20才代中心、男女半々。男性の単独客多め。
客入れ：道のり。目白駅から目白通り徒歩20分弱。バスは３社が運行、頻繁にあり。
西武新宿・下落合のが近いけど、往路は坂道。ちょっと薄暗い通りが昔の東京ぽい。
食事処(真向かい中華屋)はあるけど、喫茶は見あたらず。美容院、床屋がなんか多し。
整理番号配布なし、列び順入場。開場時で20人ほど。劇団優先、一般の順で入場。
雛壇に千鳥配置の椅子席12人×7〜9列。人形劇が見やすい前方席に誘導あり。
定時開演するので遅刻注意。
折り込みパンフ。B5 3ページ。配役、スタッフ、予定掲載。物販なし。
「本公演が肥満だとするなら、番外公演は小太りである」とかの企画公演。
舞台。半端に散らかった、やる気なさげな部活の部室、または倉庫状態。上手側
ホワイトボード、麻布を掛けたテーブルと椅子、ノートパソコンを置き、モップが立
てかけられた事務机。壁に麻布、Ｓと書かれた鞄とか。下手側はキャビネット、箱
とか。天井から先バラのケーブルと裸電球が吊られ。
お話。「RUNAWAY TO THE VICTORY」前説。アイディアを出し合ってやっとできた
セット。このセットをみて、この話をするしかない。近未来のアンドロイドと人間の
話（とてもそうは見えないけど）。アンドロイドとの核戦争、地下の基地から本部を
呼ぶが応答なし。仲間・タケルが負傷。鼻が真っ黒、放射能で汚染。一同パニック。
拭くとむずがるタケル。傷口を縫うやり方を教えて糸が無くなってしまう。
新配属の男（研修生）・タケシが仕切って治療、ガーゼにこだわるが、それは自分の
眼鏡を拭くため（おいおい）。戦闘態勢発令。後方支援って、戦闘服のクリーニング
？！。たそがれに佇む隊員達を（なぜか）学ランの男がむかついて、次々びんた。
第一機動部隊・鬼軍人クサカベがやってくる。まるで映画ターミネーターばりに過去
への伝令任務を依頼（って、マンガが面白かったと感想を伝える下らないもの。）
志願するも、帰ってこれないと聞いて尻ごみ。恐竜の物まねなんかしない（意味不明
）と逆ギレ後引き受けるも、チンコ丸出しと聞いて、尻ごみ。まあそんなへっぽこ。
研修生・タケシは志願するが、犬死は第二機動隊でよいと拒絶される。これを機に
タケシは、クサカベに反発を、第二機動隊員達には親しみを感じる始める。
クサカベはあきらめ、クリーニング済みの軍服を引き替えに来るが、預かり証がない
と事務的に断られる。代わりに軍服をだしてあげた乞食女・愛とクサカベは、訳もな
く突然恋に落ちてしまう。
第一機動部隊・ツバサ、元第一機動隊のエースが苦情を申し立てにくる。クリーニン
グ済みの軍服がウンコまみれだったという。元恋人の隊員マドカを疑い、スカトロの
性癖を隊員達の前で暴露するツバサ。マドカ、ウンコをそりゃ食べたよ、でもクリー
ニングを汚したりしないと怒り。最終チェックをしている隊長が疑われる。やってね
えといきなり事情を呑み込んでいる怪しい隊長。とればいいんだろと、ウンコの上
からアイロンを掛けてしまう隊長。最悪。隊長のウンコまみれのパンツがでてきて、
あっさり犯行露見？。でも偉そうな隊長。実はウンコをもらしてつけたのはツバサ。
マドカのせいにしたのは、自分に怒って？！（意味不明）。哀しみの内にギターを
弾きたがりするツバサ。乞食女愛はアンドロイドと疑われる。
クサカベと乞食女・愛の再開となんかわかんないけどラブシーン。隊長は、ツバサが
再び現れてから、自分に冷たくなった恋人マドカに嫉妬する。隊長は愛をこめて
脱糞、マドカがスカトロに食するラブシーン？。マドカとツバサの仲は上手くいか
ない。
正月。興奮しすぎた研修生タケルは憤死してしまう。タケシが死んだことに責任を
感じ、自殺を図る隊長。生きる資格がないという隊長に、マドカは私のために生きれ
ばいいと告げる。タケル、クサカベもタケシの死を思う、苦悩する。乞食の愛は人と
関わるのがいやになる。ツバサは笑えないギャグやら、僕は魔法使いなんだよと愛を
慰める。真実の愛に巡り会う乞食女の愛。
ツバサは特殊任務を負っていた、それはアンドロイドのＡＩの開発者をみつけること
タケシ憤死事故のショックで口がきけなくなったパーマネントは、そこらの真相を、
ホワイトボードの図に相関図を描き、六分で説明する（なんか、トリックを仕込んで
いる観客に挑戦する）口がきけないので、不思議マシンでテレパシーで話す）。
ポイントパーマと愛ちゃんは兄妹。実は愛ちゃんはアンドロイド。殺された妹を
ＡＩ（愛と憎しみ）で蘇らせたのだ。あるとき、愛と憎しみが分離、憎しみが人類の
敵のアンドロイドになったという。ポイントパーマは妹を愛しすぎた故に殺したと
まあありげだよねとさらり告白。タケシの死の原因？、それは単にはしゃぎすぎ。
アンドロイドを倒すには、愛ちゃんが死ねばいいという。それはできない。しかし
第一機動部隊は全滅、最後のクリーニング任務に向かう第二機動部隊。死を決意し、
ツバサの愛に感謝しながら死地に向かう、乞食女・愛。戦争終結。パーマネントが
仕掛けたトリックとは。ホワイトボードの一部の線を消すと、呪いににた字が浮かび
上がる。消えた愛の死体は見つからなかった、隊長の娘が、誰かと話しているような
寝言を言うという。どうも死んだ愛と話しているらしいのだ。クサカベは人気歌手に
なったが、ＣＤに愛ちゃんの声で呼ぶ声が入っていたという。ツバサも人気歌手に
なり、同様。タケルも同様。ポイントパーマは隊長の娘から絵をもらう、それは誰も
いない部屋、このセットにそっくりだったんですよ（キャー）。
人形劇「木村の親の大冒険」いじめられっ子の息子が自殺、その真相を探しに冒険の
旅に出る父親。学校女教頭はスキャンダルの露呈を防ぐため、魔神（オッパイ）を
目覚めさせ、父親を封じようとする。助けてくれた人達に恩を仇で返しながら、真相
に出会う父親。息子の恋人を自分が陵辱、妊娠させ、父親の罪を贖うために息子が
自殺したという、びっくりもの（忘れるかよ普通）。全然罪の意識を感じていない
父親は、あくまで自分本位に苦悩。再び娘を犯そうとするが、乳首の黒さに哀しみを
感じる。失われた少女性を魔神なオッパイのピンク乳首に見出し、父親は魔神とつれ
だって、新たな旅にでるのだった。
エンタメ演劇、ラブストーリーをバカにしたよな、毒気満載。かっこよさげ音楽と
決めポーズ、言い放つ台詞。切な系またはブルーハーツ音楽。戦記ものＳＦに託けた
、青春群像を装いながら、下ねたと悪意をナンセンスに交えて、噴出。いつのまにか
怪談話にすり替えて、煙にまく胡散臭さも面白く楽しむねこ。珍しい？ブルースカイ
の狂乱ダンスにふーんねこ。後半の人形劇。同人誌パロねたにありそうな、悪意に
満ちた酷い話。おとぼけの人形キャラや動きとのギャップの毒気に苦笑いねこ。
という近作のパターン踏襲。構造の自爆テロほどの新機軸を期待したいねこ。
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