＠新宿 紀伊國屋ホール(2004/12/3-26 25ステージ)12/2プレビュー
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_01/hall.html
＠大阪 ワッハホール 1/6-9 4ステージ
＠北九州 北九州芸術劇場 中劇場 1/14-15 2ステージ
＠滋賀 栗東芸術文化会館さきら 1/18 1ステージ
＠松本 まつもと市民芸術館 1/21 1ステージ
＠盛岡 盛岡劇場 1/27 1ステージ
＠新潟 りゅーとぴあ（新潟市民芸術文化会館） 1/30 1ステージ
作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ
舞台監督：福澤諭志＋至福団 舞台美術：島次郎
照明：関口裕二[balance,inc.DESIGN] 音響：水越佳一[モックサウンド]
映像：上田大樹[INSTANT wife] 大道具：C-COM舞台装置 小道具：高津映画装飾
演出助手：山田美紀[至福団］ 宣伝美術：雨堤千砂子 宣伝写真：引地信彦
宣伝ヘアメイク：山下まきえ 舞台写真：引地信彦 制作：花澤理恵
協力：シス・カンパニー、キューブ、マッシュ、大人計画、オフィスPSC
助成：日本芸術文化振興会 企画・製作：（株）シリーウォーク
出演：
みのすけ ：スタンリー・フォルティー
大倉孝二 ：チャズ・フォルティー
犬山イヌコ：ホワイト・スワンレイク
三宅弘城 ：ドーネン
松永玲子 ：エミリア・ナハムキン
八嶋智人[カムカムミニキーナ]：ジャック・リント
池谷のぶえ(声の出演)
2004/12/17(土)晴 7:05-9:52(2'45) 中段より 客席超満員(440人)
客層：20-30歳代中心に幅広く。女性過半数、中年層ちらほら。
客入れ：当日券あり、後方通路に補助列。販売状況不明。チラシ多数も輪ゴムで
まとめ、落ちやすい椅子置きも大丈夫。開演前に村岡希美より諸注意。長時間も
休憩がない、見難い客席なので後ろの人のため角度保持とか。客席からくすくす
笑い。開演前の趣向はなし。
折り込みパンフ。B5 3ページ。配役、スタッフ、予定。次回公演。SIDE SESSION
若手公演3/9-13＠笹塚ファクトリー「すなあそび」。KERA MAP連続公演 5/1-14＠
シアターアプル「砂の上の植物群(仮)」、6/25-7/3＠吉祥寺シアター「ヤング・
マーブル・ジャイアンツ(仮)」。劇団健康 後期メンバーにて記念公演 8/5-28＠
本多劇場新作。物販。パンフ(大判B4 95ページ 1800円 袋付き) 対談、イメー
ジ写真多数。ほか公演ビデオ、戯曲本など。
フローズン･ビーチに続く紀伊國屋シリーズ？、な少数精鋭、ちとアナザーサイドな
新作。小人数規模とはいえ、上演時間は通常並。気力はさておき、お尻はいたく
なる３時間弱。
舞台。スペイン風？な漆喰・スタッコハウス。アーチを描く開口、砂な壁の風情
とか、侘びしくムーディ。その中、どっかんと天井からつきだしたパイプダクト群
が異様な悪夢模様。全体は半地下、正面窓の上部に往来が見え（劇中ポイント）。
下手奥に入口ドア〜壁内にシンクと冷蔵庫〜手前にトイレドア。中程、ダイニング
テーブル、まったりポップデザインソファー。上手奥角に二段ベット、隣の正面に
レコードプレイヤー〜手前にアーチ開口と２階への階段一部〜手前に本箱。
お話。最終戦争後、都市文明は伝説な世界。そんなディストピアに慎ましく暮らす
兄弟。なんか女性にふられてばかりのもてない君、ていうか既におじさん。クリス
マスを期に、弟の片思いを成就させようと一計を巡らす兄。当人は自信があるん
だかないんだかな、浮つき。はてさて、恋の顛末は？。そして楽天な弟に比して、
心配性な兄が抱えている秘密、驚くべき真実とは？。
喪うにます悲しみを描く、デッドリーシリアスな物語。前半軽妙、後半ディープ。
シリアスとはいえ、お馴染みのはぐらかしと勘違いのどたばた会話を散りばめて、
笑いを誘い。粒立ち良いキャラ芝居も相まって、悲喜劇にメリハリ。
ナンセンスが無意味ならず、意味をもっていく展開が巧み、味わいもまた深し。
その分、生っぽい芝居となり。ナンセンスのワンクッションがない分、シビアな
心理描写をより強いられる役者は大変そう。
変化球、直球とも演技巧者ぶりを
みられて、お客にはお楽しみだけど。
役者。好演ぞろい。客演・八嶋さん。場違いな役にぴったり嵌り。大倉さん。真摯
至極、胸打たれる。みのすけさん。本人もあずかり知らぬ悪意を、さらっと顔で
振りまいてシニカル。三宅さん。バカ哀しくて素敵。松永さん。いたいけ。
犬山さん。クレバーな女性役、それが時に哀しくて○。
［月間一覧］