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 NODA・MAP 第12回公演「ロープ」2回目

 @渋谷 Bunkamuraシアターコクーン(2006/12/5-2007/1/31 65ステージ)

 データはこちら参照

 2007/1/14(日)快晴 2:03-3:58PM(1'53) 1F前方上手 客席超満員(800?人)
 客層:大人よりに老若男女幅広く。女性過半数。
 客入れ:当日立ち見は目一杯、待ち列とか不明。物販など、初回時と同じ。
 カーテンコール4回2分。

 1ヶ月たって2回目。もとより完成度が高く、高水準役者ぞろいなので、今回も手応え
 がっつり。宮沢さんがやや声がれで、してもしょうがない心配するねこ。
 
 舞台。リングと小屋。壁のさび色に置かれた年数、日影な状況が伺え。
 お話。八百長が信じられないプロレスラー・ノブナガ。まじ勝負で対戦相手を半殺し
 にした実況中継から人気上昇。リングの下に住む女・タマシイは「正しい暴力」か
 どうかを交えつ実況、番組を盛り上げるが。

 茶の間TVで戦争「観戦気分」、現実の惨劇と私ら楽天のどうしよもない溝を鋭く
 問う。プロレスリングがベトナムの戦場に転じるに極まる、暴力の多重性描写に
 野田演劇の巧みさ冴え。それに酔ってもいられない、きつい問いかけにたじろぐ
 ねこ。調子よく清々しい滑舌の実況中継と、むごたらしい状況のどうしよもない溝。
 戦争ら惨禍、暴力の不条理が伝え難いこと。併せ、戦時下にありながら、しかと
 自覚せぬ我らの脳天気さ。もう痛烈な問題提起にうーみ。楽天は、虚構で現実を覆い
 がちな演劇もと思われ。自ら遊びをやめた野田演劇のこれからに注目したいねこ。

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