＠与野本町 彩の国さいたま芸術劇場(2011/10/1-15 18ステージ)
http://www.saf.or.jp/
全指定 S席9000円 A席7000円 B席5000円 学生B席2000円
＠福岡 キャナルシティ劇場 10/21-23 4ステージ
＠大阪 イオン化粧品 シアターBRAVA! 10/28-31 5ステージ
＠韓国 LGアートセンター 11/24-27
演出：蜷川幸雄 作：W.シェイクスピア 翻訳：松岡和子
美術：中越司 照明：勝柴次朗 衣裳：小峰リリー 音響：井上正弘
ヘアメイク：武田千巻 音楽：阿部海太郎 演出補：井上尊晶
舞台監督：小林清隆 プロダクション・マネージャー：金井勇一郎
宣伝美術：野寺尚子 主催：公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団／テレビ朝日
協賛：久光製薬株式会社 制作：公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団／ホリプロ
企画：彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会
出演：
吉田鋼太郎:マーク・アントニー
安蘭けい :クレオパトラ
池内博之 :オクテヴィアス・シーザー
橋本じゅん:ドミティアス・イノバーバス
中川安奈 :オクテーヴィア
熊谷真実 :シャーミアン
坂ロ芳貞 :レピタズ、使者
横田栄司 :セクスタス・ポンペイ、将校、ディシータス
青山達三 :占い師、海賊、兵士、道化
手塚秀彰 :アレクサス、海賊
塾一久 :ミシヒナス、エジプトの従者
廣田高志 :アグリッパ、エジプトの従者
池谷のぶえ:アイラス
妹尾正文 :ファイロー、スケアラス
大川ヒロキ:ミーナス、将校、兵士、プロキュレイアス
岡田正 :マーディアン、海賊
石母田史朗:ドラベラ、将校、兵士
二反田雅澄:エーロス、将校、兵士
清家栄一 :ディミートリアス、兵士、サイディアス、ガラス
新川將人 :将校、エジプトの使者、海賊、兵士、召使い、エジプト人
井面猛志 :将校、使者2、兵士、海賊、召使い、衛兵1
篠原正志 :将校、使者1、兵士、海賊、使着、召使い、衛兵2
田村真 :将校、ヴェンティディアス、キャニディアス、兵士、衛兵
下塚恭平 :宦官、兵士、天使、海賊、少年歌手、使者
長谷川祐之:従者、使者2、ヴァリアス、兵士、衛兵
高嶋寛 :エジプトの従者、海賊、トーラス、ダイオミディーズ、兵士
小久保寿人[さいたまネクストシアター]:エジプトの従者、使者1、兵士、海賊、衛兵
堀源起[さいたまネクストシアター]:エジプトの従者、使者3、兵士、海賊、召使い、衛兵3
露敏[さいたまネクストシアター]: エジプトの使者、兵士、海賊
2011/10/8(土)晴 6:33-9:53PM(89/休16/95)1F後方 客席ほぼ満員(750人)
客層：30才代女性と中年層の大人客席。女性7，8割。
客入れ：1F事務所〜映像ホール間で海外公演の写真展。当日券あり(選択可能)。
後方通路補助椅子に5人。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚に配役。
物販。パンフ 1500円、トートバック1500円、ポスター1000円、クリアファイル600円
チケットは本公演とネクストシアター。 終演9:51PM カーテンコール2回2分。
どこをリニューアルしたか判らないさい芸、シリーズ最新。
舞台。白一面。白壁三面、壁画とか映像投影、開けて「月」をみせ。蓮の花や燈火を
持ちこみ。「タイタス・アンドロニカス」同様にローマを表す。狼像や、エジプトの
スフィンクス像など、場面展開毎に入れ替え。目まぐるしく変わるので分かり易く
してくれ。
お話。ローマのジュリアス・シーザーと愛人関係だったエジプトの女王。シーザー
亡き後、腹心の政治家で軍人のアントニーと恋仲となり、エジプトでラブラブ生活。
これを反逆と思うシーザーの名前を継いだオクテヴィアス・シーザーと対立、戦争に
敗れ、２人は自害する。
なるほど2人でタイトルロール。いずれ劣らず鉄火な性格、アントニーについちゃ
恋愛バカ爆発。不倫簡単、奥さん死亡で素直に喜び、クレオパトラの激怒必死なのに
シーザー姉と迷いなく結婚。したかと思うとクレオパトラと逃げ、大後悔したかと
思いきや、計算高く和平申し出。賢いんだろうけど、目先のことで変わりすぎる
バカ親父ぶり炸裂。クレオパトラはといえば、狂言自殺を言いふらして墓穴を
(文字通り）掘ったり。とバカなんだけど、とっても素直。愛すべきキャラではあり。
という、役どころを、鋼太郎さんは持ち前の骨太さとお茶目さをもって熱演。
安蘭さんは、終始テンパリ芝居で女王様と決然と演じきり。役者魂と観た思いがする
ねこ。
ほかキャラ。アントニー忠臣役・橋本じゅんさん。台詞周りとか演技スタイルが一人
違い、一歩引いたキャラ同様にちょっと浮き。口跡が良すぎる役者陣の中では、声が
通りにくいのがちょっと惜しい印象あり。一時は敵方役・横田栄司さんが颯爽として
好印象。クレオパトラ侍女・熊谷さんがしっかりとサポート役を演じ。もう一人の
侍従で楽しみの池谷さん。台詞がほとんどなく、折角のいい声と存在感が生かせて
なくて残念。
演出。目まぐるしい場面展開を前述の彫像持ちこみで判りやすく工夫。結構通路を
使っていて、終盤など瀕死のアントニーを担架搬送させ。役者さんご苦労様なり。
イメージの爆発は心理とも同期、狂おしく踏み外せば、巨大な月と真っ赤な一面で
演出してもう劇的。
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