＠下北沢 本多劇場（2012/4/22-5/20 29ステージ）
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 6900円 学生4300円
＠大阪 イオン化粧品シアターBRAVA! 5/26 2ステージ
＠横浜 KAAT神奈川芸術劇場ホール 5/29 1ステージ
＠北九州 北九州芸術劇場中劇場 6/2-3 3ステージ
＠新潟 りゅ一とぴあ新潟市民芸術文化会館劇場 6/9-10 2ステージ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 音楽:朝比奈尚行、鈴木光介
美術:BOKETA 照明:関口裕二(balance,inc.DESIGN)
音響:水越佳一(モックサウンド) 映像:上田大樹(&FICTION!)
衣裳:宮本宣子 ヘアメイク:武井優子 ステージング:長田奈麻 演出助手:相田剛志
舞台監督:菅野播機、福淳諭志 (StageDoctorCo.Ltd.)
演出部:小野綾香、小見山実侑 殺陣指導:明樂哲典
レコーディングミュージシャン:會田純那(macoghari)、黒木麻未、鈴木光介、
林亨(macoghari)
ウィッグ:FONTAINE 犬山イヌコ1幕2場・2幕4場、大倉孝二1幕2場・2幕4場、
松永玲子1幕3場・2幕6場、廣川三憲1幕2場・1幕3場・2幕5場・2幕6場
アートディレクション・デザイン坂村建次(C2design)
デザイン:積孝司(C2design) 宣伝写真:江隈麗志
宣伝衣裳:牧野iwao純子(ダダグラム) 宣伝ヘアメイク:山本絵里子、浅沼靖
プロデューサー:高橋典子 制作:佐々木悠、青野華生子、北里美織子、川上雄一郎、
仲谷正資、永田聖子 広報宣伝:米田律子、太齋志保 製作:北牧裕幸
企画・製作:シリーウォーク、キューブ
出演：
犬山イヌコ：ティルダ・ベィカー、フリッツの孫(ニッキー)
峯村リ工 ：コナ・アーネット、ボニーの孫(ドリス)
萩原聖人 ：力レル・シュナイダー(エースの友人)
山西惇 ：フォンス・ブラックウッド(ベイカー家の隣人)
大倉孝ニ ：エ一ス・ペイカー(ティルダの兄)
近藤フク ：フリッツ・ブラックウッド(ティルダとフォンスの息子)
田島ゆみか：ボニー・シュナイダー(コナとカレルの娘)
廣川三憲 ：ウィリアム・ベイカー(ティルダとエースの父・パオラの夫)、老年のフリッツ
松永玲子 ：パオラ・ベイカー(ティルダとエースの母・ウィリアムの妻)、老年のポニー
長田奈麻 ：メアリー(ベイカー家の女中)
みのすけ ：チャド・アビントン(ティルダとコナの同級生)
村岡希美 ：リーザロッテ・オルオフ(ティルダとコナの同級生)
藤田秀世 ：力ウフマン(リーザロッテの夫)、家を買いに来た客・夫
水野小論 ：ヴェロニカ(エースの恋人)
猪俣三四郎：不動産屋
小園茉奈 ：ブラックウッド家のメイド
安澤千草 ：家を買いに来た客・妻
伊与勢我無：家を買いに来た客・息子(ロビン)
木乃江祐希：家を買いに来た客・息子の恋人(ケイト)
2012/5/5(土)晴 2:07-5:36PM(1'45/休17/1'26）前方中央 客席超満員？（310？人）
客層：20-30才代と中年層。女性過半数。
客入れ：Ｃ列最前の張り出し舞台。前側通路に補助椅子8、横通路はなし。
折り込みチラシ厚め。パンフ Ｂ５ 3ページ。配役、データ、予定。
物販。パンフ 大判レコードジャケットサイズ 1900円。ポスター500円。
ＤＶＤ予約。 カーテンコール２回1分。
KERA最新作。
舞台。二階建ての洋館中庭、頂上に生い茂った巨木が中央、
幹がくねり上がって年代を感じさせ。両袖手前にばっさりスリット、そこから野外が
侵入。よくみるとマントルピースがあったりで、内外が露わなっただまし絵装置の
よう。
お話。少年時代、狼に襲われるも隠れて九死に一生を得た楡の木を中心に、銀行家は
屋敷を建てる。やがて、息子エースと娘ティルダが生まれる。ティルダは12才の時
転校生コナと出会い、あーだこーだ面倒なことがありながらも、終生友情を結ぶ。
エースは青春の蹉跌な少年期から抜け出せない。彼らと親類、友人達はいずれも
裏切りや背信の因縁があり、100年におよぶそのクロニクルが描かれていく。
抜群のストーリーテリング、人間描写もしっかりと、KERAの新しい傑作。
大河人間ドラマの趣で広い年齢層に受け入れそう。日本製海外ドラマ（変？）な造り。
枝葉が広がる展開はガルシア・マルケス「百年の孤独」のよう。エースの物語は、
青年の転落を描いた小説にありそうで、アメリカの名作小説に想を得た部分が多い
とか。
凝った構成演出あれこれ。ソートーン・ワイルダー「わが町」な神な視点と時間展開。
語り部のメイドが死後にいたるまで時代を変えて物語り。時間はいきつ戻りつし。
過ぎてはモザイクが晴れるように真実が見え、さかのぼって観客だけが知る顛末を
重ねて、悲喜とも劇的な快感あり。表裏とも偽らず、装うことのなく描くことで、
真実、人の姿がみえて感動させられ。ティルダ、コアの悲劇的も幸福感を残す顛末に
泣くねこ。
この2人ほか劇団員、客演とも種々年代を演じきった役者陣に拍手。表裏ともさらした
装置と、変わることなく起立する楡の巨木は真実の表示に効果◎。見事な総力戦と
思うねこ。
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