＠与野本町 彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター(2013/2/14-24 13ステージ)
http://www.saf.or.jp/
全自由 一般4000円 メンバーズ3600円
作：ソフォクレス 脚本：ホーフマンスタール 訳：小塩節、前野光弘
演出：蜷川幸雄 演出補：井上尊晶 美術:中越司 照明:藤田隆広 音響:高橋克司
衣裳:紅林美帆 ヘアメイク:鎌田直樹 音楽：かみむら周平
三味線指導：佐久間杜和能 演出助手:藤田俊太郎、塩原由香理 舞台監督:平井徹
宣伝美術：柳沼博雅 宣伝写真：宮川舞子 制作統括：渡辺弘、関根章雄
主催・企画・製作：公共財団法人埼玉県芸術文化振興財団
出演：
川口 覚(ダブルキャスト小久保寿人)：オイディプス
土井睦月子：イオカステ（王妃）
小久保寿人(ダブルキャスト川口 覚)：クレオン（
堀源起 ：ティレシアス（予言者）
浦野真介 ：神官
松田慎也 ：コリントスからの使者
手打隆盛 ：羊飼い
長内映里香：侍女一
周本絵梨香：侍女二
浅野望 ：侍女三
堀杏子 ：侍女四
白川美波 ：オイディプスの娘
佐藤玲 ：オイディプスの娘
浅場万矢、浦野真介、周本絵梨香、鈴木彰紀、手打隆盛、土井睦月子、隼太、
堀源起、松田慎也、茂手木桜子、内田健司、岡部恭子、長内映里香、
白川美波、中西晶、平山遼、何嘉晃、浅野望、市野将理、緒川尊、坂辺一海、
白川大、砂原健佑、續木淳平、堀杏子 ：コロス
2013/02/16（土）晴 6:35-8:32PM（1'55）正面中央 客席ほぼ満席（190人）
客層：学生〜じじばばまで町内会な幅の広さ。女性過半数かな。
客入れ：いつもの3方囲みスタジアム、各5段。正面中央階段は屋敷階段設定・演技
スペース、導線は舞台奥に向かって前後。正面は花道脇な楽しみあれど、全体を
みるなら両サイドブロック正面席よりが…と悩ましいところ。で、別の方向から
もう一回見たくなる×ダブルキャスト リピートという、さい芸制作の術策に嵌まると
いう（笑）。折り込みチラシそれなり。蜷川氏は持病の狭心症で1月入院、今回は
井上さんへバトンタッチのお詫びペラ1枚。パンフ □20cm 8ページ。全員の写真，
プロフィール付き。 物販なし。カーテンコール2回2分。
ごく若手俳優を集めてのネクストシアター。初のギリシャ悲劇
舞台。素舞台。正面客席の階段を屋敷のそれに見立て。
お話。知らず父を殺し、母と子供をもうけたオイディプス王。自らを断罪せざるを
得なくなる理不尽な顛末。
ガチンコ演劇、緊迫の糸を緩めず、一気呵成。逆に清々しくもある悲劇ど真ん中。
冒頭は旅の一団がやってきました演出。それぞれ場面で遠近距離を図って、折々の
関係性をかちっと描き。肌の露出が多い王族衣装。市民はボロ服、三味線を
かき鳴らして、悲嘆をリズムに乗せ。予言者のなりに驚き。ボディペイント、白髪
カラーコンタクトで幽鬼のよう。演じる堀源起さんが思いがけず、よく通る理知的
な声なのにまた驚き。川口・オイディプスは猛ってもクール。理路整然と真実を
求め、毅然と対して、理不尽な悲劇を際立たせ。罪なき子供達を抱くシーンで
もらい泣きねこ。ダブルキャストで今回クレオン小久保。王の友人として、終始
暖かな人柄を感じさせる演技で救いともなり。ほか、今回も老人役達が意外と嵌まる
のを面白くみるねこ。
[月間一覧］