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 Bunkamura 25周年記念 蜷川幸雄演出「太陽2068」

 @渋谷 Bunkamuraシアターコクーン(2014/7/7ー8/3 32ステージ)休演7/10,17,24,31
 http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/
 全指定S席10000円 A席7500円 コクーンシート5500円

 作:前川知大[イキウメ] 演出:蜷川幸雄 美術:朝倉摂、中越司 照明:大島祐夫
 音響:井上正弘 衣裳:宮本宣子 ヘアメイク:川端富生 擬闘:栗原直樹
 演出補:井上尊晶 演出助手:藤田俊太郎、塩原由香理、前原麻希
 舞台監督:足立充章 宣伝美術:有山達也 チーフプロデューサー:加藤真規
 主催・企画/制作:Bunkamura

              初演    今回
              イキウメ
           演出:前川知大  蜷川幸雄
            青山円形劇場  シアターコクーン
           2011/11/12-27  2014/7/7ー8/3
           休憩なし2時間   休憩15分+2時間34分
 出演:
 キュリオ
 生田草一(結の父)    有川マコト 六平直政
 生田結 (草一の娘)   加茂杏子  前田敦子
 奥寺純子(克哉の姉)   岩本幸子  中嶋朋子
 奥寺鉄彦(純子の息子)  大窪人衛  綾野剛
 奥寺克哉(純子の弟 失踪) 森下創   横田栄司[文学座]
 佐々木拓海(村の青年)         内田健司[さいたまネクストシアター]
 ノクス
 曽我征治(玲子の夫)   盛隆二   山崎一
 曽我玲子(結の母)    伊勢佳世  伊藤蘭
 金田洋次(医師)     安井順平  大石継太
 森繁富士太(見張り番)  浜田信也  成宮寛貴
 嶋                  績木淳平[さいたまネクストシアター]
 村人たち
 和田敏行(村長)            中野富吉 *
 甲本(村長の部下)           野辺富三
 榎田                 渾魁士
 海老名                プリティ太田
 水木                 赤星満
 江崎                 宇畑稔 *
 桜井                 小川喬也 *
 町田                 佐藤禮子 *
 松本                 竹居正武 *
 東                  谷川美枝 *
 笠井                 田村律子 *
 時枝                 寺村耀子 *
 田宮                 遠山陽一 *
 高野                 西尾嘉十 *
 椿                  益田ひろ子 *
 橋本                 宮田道代 *
 有馬                 森下竜一 *

 沼田(四国出戻り)           飯田邦博
 平岡(四国出戻り)           難波真奈美

 * さいたまゴールド・シアター

 2014/7/9(水)雨 7:02-9:56PM(1'19/休15/1'15)1F最前列 客席ほぼ満員(740人)
 客層:20-30才代中心に女性8,9割。男性は中年層結構。
 客入れ:最前XB列 手前も舞台とし。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚
 配役とスタッフ。物販。パンフ A4大 2000円。カーテンコール3回5分。スタオベ。

 2011年イキウメ初演作を、今回上演用に改訂。
 舞台。地底と地上都市、半地下ピットの二層構造。朽ちかけた二階建て長屋は、
 唐版滝の白糸装置を流用とか。ネクストシアターで用いた透明床、透明家具らガラス
 世界がのぞき。

 お話。バイオテロで破壊された世界。生き残りの中には不老不死の超人として生まれ
 かわった者がいた。弱点は紫外線、昼間は活動をできない。そこからホモ・ノクセンス
 (夜を生きる人)、略称ノクスと呼ばれ。通常の人間をキュリオ(骨董品)として
 差別、やがて世界を席巻するようになる。キュリオ達は貧窮を余儀なくされ、年を
 重ねていくばかりで…。

 若手役者を前面に青春物語に昇華、この場に共にいる喜びを分かちあえる舞台とし。
 紛争絶えない世界の縮図、小さき人間を描いた寓話な作品も、こんな心地良い後味を
 残すなんてと驚くねこ。

 そぎ落とした空間、ロジカルな会話、フラット上等の前川舞台。それを丸ペンから
 Gペンに持ち替えたよに、陰影に飛んだ劇画世界と描き。臭いを感じさせるよな
 人間くさいキャラのドラマで、二局化した世界がよりくっきり。イキウメなら想像内
 に止めるとこも、重層多用の空間演出で演出、定番に効果。村人はまんまの人数で
 登場させるから喧しったらない(笑)。

 この座組にした甲斐がある多彩なキャスティング。六平さんが骨太にまた暖かく
 演じ、それだけで嬉しくなるねこ。今回は若手。綾野剛、成宮寛貴、前田敦子、
 ネクストシアターの内田健司。綾野剛、成宮寛貴は世界に復讐するように真っ直ぐで
 爽やか。前田敦子、少女期の独特のイライラが念波のように感じさせ。内田健司、
 結の翻心を後押しする困ったキャラ、「カリギュラ」と見た目真逆だけど、幼さ、
 屈託共通。



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