ラッパ屋「鰻の出前」
＠新宿・THEATER/TOPS (1997/3/12-4/2 29ステージ） 列指定前売り\3500当日\3800他
作・演出：鈴木聡
出演：木村靖司、福本伸一、岡山はじめ、竹内義明、和田都、義若泰祐、大草理乙子、
宇納佑、弘中麻紀、岩本淳、渡辺絵里子、武藤直樹、岩橋道子、熊川隆一、
小山彰一、俵木藤汰、神野美紀、朝倉伸二
1997/3/20(木)晴れ 6:30ｰ8:30PM 最前列から 客席超満員(140?人立見８人）
客層：20〜30歳代中心。ときどきおじさんおばさん。
客入れ：当日券。開演１時間前から。今回２５枚(立見含む）。発売時で20人ほど
最後尾席2つと最前１列の釣り椅子席：お座布団付で見た目ほどつらくな
し。でも、脇の按摩椅子のお世話なりたかったねこ。腰がねぇ。
舞台。元・日本料理屋の二階な設定。こんな家に住みたい、小津安二郎懐古ねこ。
中央、中庭の桜の木。巡る廊下。上手に階下への狭い階段。とその上中階段で別
部屋へ。奥には別棟の窓三つ。これらに立ち現れる人の演出○。桜の木が季節で
変わるのも、趣あって◎。
お話。初老にさしかかった夫婦と子ども六人、とその連れ合い。それぞれナチュ
ラルな生き方、個性あれこれ。それでも、解らぬ男女の機微、満たされない望み
にちと悩んじゃたりもするのよ、なあれこれ。
人生に効く自分勝手。自分と周囲に副作用ありな痛み付き。それでも踏み切る潔
さが清々しい。理解の周囲は大人でいて、でも割り切れない大人未満が同居。そ
んないろいろあるの、うなずけるねこ。
といって、人生だねぇ〜と居酒屋女将と二人酒、そのまま朝まで差し向かえおや
じしない、覇気、活気あり。テンポ良い展開、期待通りの複線、さりげない台詞
の巧さ、キャッチュな選曲、といいとこつき。手放し楽しいねこ。
若手、中核役者の充実がこれ支持。自信もって、持ち前の役こなす木村、福本、
岡山 各さん。岩本さんはおいしい。彼のばか発言にはお客衆目。
女優がとりわけ○な今回。なんかあったのか、な艶みせる大草、岩橋 両さん。
渡辺さんのオープンさには惚れましたよ、ねこ。和田さんが最近続いた訳あり脇
役から、久々な本役。彼女見たさから、ラッパ屋観劇歴１０年なねこ、嬉しい。
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