榴華殿「カラスウリの咲く夜」
＠新宿・タイニイアリス(1997/7/16-20 9ステージ)
全自由前売り2500当日3000
作・演出：川松理有
出演：森田小夜子、横山裕子、新田敏康、須長信子、伊藤美奈、恩地英二、
佐々木蛍、太田健介、高尾朋子
1997/7/18(金)晴れ 7:10-8:50PM 前方より 客席満員(90人）
客層：20才代中心。女性過半数。ときどきおやじ。
客入れ：ゆったりと満席に。主宰・川松氏がいつものように誘導。新しい背もた
れつき椅子はやっぱり楽ちん。整理券がトランプだったりな細かな工夫が嬉しい
韓国から帰還公演。会場。むっとする、甘い花の香り終始。淡いベージュの布の
壁。つる薔薇の紅い花そこここ。ここは森に面したお庭な設定。着物姿の女性
３人が上手下手。森やら心象風景？やら妖しい仕草で踊る。
お話。いとこのおねえさまを訪ねて来た少女。頂くお茶には知らずの芥子の粒。
さまよう森、死の情景。絡み取られていく、おねえさまの中で少女は・・。
生理に刺激な舞台。匂い：強い花の香気。音：すり足。逆廻しテープ音楽。蝉。
風音。視覚：折り紙鶴に乗っての飛翔。三途の川、紙の船。紙風船。白衣に
マスクな男達。まっかな明かり。木漏れ日。つるばらつるばら。流れる血。
キスしあう女達。ちと、寺山修司、連想アイテム。しっかりと幻惑世界。
最初、大仰な演技にくすくすねこ。止まるかのようにゆったり流れる時間。しだい
脳が痺れてきて、世界にしっくり。ありがちなどろどろ感がない、耽美な美意識。
な榴華殿みれて、堪能ねこ。イノセンスな少女と猥雑な女を演じ分けた、
森田小夜子が○。
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