流山寺★事務所「愛の乞食 ジョンシルバー３」
＠下北沢・本多劇場 （1997/12/5-12 12ステ) 全指定前売り4000当日4300
作：唐十朗 演出：山崎哲 美術：加藤ちか 音楽：本田実
出演：古田新太、洪仁順（ほん・いんすん）、若杉宏二、大鷹明良、木村健三、
山内圭哉、井沢希旨子、山中聡 他全21人
1997/12/10(水)晴れ 7:35-9:20PM 前方から 客席ほぼ満員(380人）
客層：老若男女。女性過半数。普通な演劇ファンな感じ。
客入れ：当日券。本席20〜30枚ほどか。補助席、階段座布団席はなし。
70年状況劇場、初演の作品。唐作品の演出も多い、山崎哲演出。
舞台。幕が上がると、ガード下の公衆便所。その汚れ具合が、紅テントのそれで
なんか嬉しくなるねこ。
お話。ミドリのおばさんこと元海賊・尼僧（古田）と出会う保険屋（山中）。要領
を得ない保険屋のもと、少女こと万寿シャゲ（洪）が帰ってくる。そして、尼僧の
かつての海賊仲間がやってきて、らんちき騒ぎ。幻の「大陸」での略奪の記憶が、
蘇って・・。
非日常にどっぷりな荒くれ。お話はよくわからない、わかんなくてもいいや、ねこ
おかしな名前の登場人物達。彼らの胡散臭く、やかましいやり取りが楽しい。役者
の魅力がそのまま感じられる舞台。古田さんの押し殺した声、怒鳴り声のダイナミ
ズム、一転軽め口調のおかしみ。洪さんの思いの外ドスの聞いた声、すっとしたき
れいな顔のアンバランス。大鷹さんは器用にホンと巧く。木村さんの押し出し強さ
この４人を観てるだけで○。お客が、ねこ自身も含めて醒めてるよう（と勝手に思
う。）。独特の一体感あるテントで観たかった、わがままねこ。
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