＠多摩センター・パルテノン多摩(小) (1999/3/3-3 1ステージ)
全自由（NO.付き）前売り1800 当日2000
作・演出 田辺茂範 舞台美術：田村雄介、山崎直子、青木すみ子、坂中幸一郎
近藤あずさ、山崎由歩、二瓶篤子、平岡佐和子、菅まゆみ
照明：中山仁[ライトスタッフ］、中川恵利 音響：堀川恭子、森田涼子
音楽：中林ヒサカズ 映像：米津真 衣装：土井順子、吉川美登里 振付：今野るい
舞台監督：川上大二郎 宣伝美術：森田涼子 制作：Office SO FAR
AWAY
出演：
大佐藤崇 ：信長
斎藤マリ ：秀吉 （猿だ！といわれても、ミツバチにしかみえない）
松永雄太 ：光秀
田中大作戦 ：家康
松尾マリヲ ：小六 （蜂須賀小六、だからミツバチが）
本山みどり ：蘭丸
赤間祐一 ：影武者
加瀬澤拓未 ：ザビエル
今井香月 ：半蔵 （忍者総頭）
中西恵子 ：サラ （タイムスリップした現代人。記憶喪失。巨乳）
タタララタタ ：藤吉郎 （なんかないがしろにされてます）
今野るい ：女王 （ミツバチの）
コロス（沢山の足軽な兵隊とか、忍びの者とか）：芦川和哉ほか ３５名
1999/3/3(水)晴れ 7:20-9:20PM(2'00) 中段より 客席超満員(310人)
客層：10-20才代中心に、子供からお母さんまで幅広く。
客入れ：階段座布団席もでる盛況。空いてる席に適時誘導あり。パンフは巾１５cm
長さ１mの小巻物（ちゃんと紐でしばるこだわり）。劇中歌の歌詞もきっちり掲載。
なんか劇中使うねただと思ってか、紐を解かない人多し。
多摩美＠橋本出身のロリ団にはほとんど地元、都心からだと40分と寄り道にはやや
遠いパル多摩１ステージ公演。優勝賞金100万の演劇フェス参加。地元の強みか、
昨今の人気ゆえか大盛況。階段まで座らせたのはこの劇場じゃみたことなし。５月
に今作品の「端午の節句バージョン」＠こまばアゴラ劇場あり。
舞台。広い（従来比３倍）。中央に赤い道。左右対称に段々状・岩棚な雛壇。側面
がよしず張り、中に隠れること可能。後方に大スクリーン降下、すっとこどっこい
アニメほか投影。
お話。女王は強く、知的でちょっぴりＷＡＲＵと三拍子そろった男をもとめていた
執事が挙げた候補にばっちりの男・織田信長が。しかし４００年前に没しているの
では・・。いや、策はございますと執事。信長クローン、そのためのＤＮＡ・信長の
素（もと）があればよいと。女王に進言した執事だったが、杞憂がひとつ。信長
が甘いもの嫌いであれば、ミツバチ一族である自分たちとは相いれない。かくして
「意外と甘党」とした信長のＤＮＡを獲得すべく、工作員は時空を越え、戦国時代
に向かうのだった。もっと書きたいんですけど５月公演もあるので、中途ま・・。
荒削りだけど、怒涛の脱力パワーは今までで一番。もうお腹一杯な面白さ。奇天烈
ながら、お話はきちんとしてて親切。「意外と甘党な信長」のアイディアはヒット
しっかり勇者な役造りをしつつ、ギャップでおかしさ倍増。大真面目顔でおまぬけ
なのがツボをつき。甘いものへの執着を権力欲やらと置き換えての大悲劇でもあり
本能寺での信長、光秀「お菓子勝負」など泣けてくる。人の哀しさを大バカ演技に
浮かばせ、大笑いさせつつ、虚しさも醸したり。やるじゃんと感心ねこ。
６曲のミュージカルナンバー。「信長のお菓子大好き（ハートマーク）」は狙いす
ぎだけど、大好きの連呼に笑い。斎藤マリなど、歌える人は○。全体、ＰＡの具合
か、歌詞が聞き取りづらいのが残念。
伏線張りいろいろ、変なキャラでナゾメキ。それも、ほとんどやりたいから面白い
から登場させたな、やりっぱなし。えっ！？な腰くだけか、尻切れトンボになっちゃう。
たははと笑うねこ。教育ＴＶなぬいぐるみキャラ、タイムスリップしたバカラックの曲が
似合う女とか、結局なんなんだかな。
舞台の広さに合わせてか、コロス多数出演。殺陣の大迫力ならぬ、へろへろさには
大笑いねこ。意味なく跋扈する忍者もいいし。処刑場な美術は本格的で恐いものあ
り。アニメキャラに酷い仕打ちも含めて、脱力さとのギャップが面白い。ＣＧは人を
食ってたセンスが○。
中盤から、盛り込みを持て余し気味で、失速しちゃうのが惜しい。（最初から確信犯
な失速ぶりではあるけど）歌と同様に聞き取れない台詞があるのもそう。この辺は
アゴラで改善、最強の脱力劇になることを期待。
役者。キャラメルボックスのような、まっすぐな演技でおとぼけ。なんかかわいい。
タタララタタ。今回も別格の存在。うぁっ、とか演技！？な部分がなんともいい。
なんか添え物扱い（そういう役柄なんだけど）なのがもったいないとも思ったねこ。
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