流山児★事務所〈創立15周年記念公演第3弾〉「完璧な一日」
＠下北沢 ザ・スズナリ (2000/1/8-16 11ステージ）
前売り指定3,400円 当日3.600円 学生3,000円高中2,500円(劇団のみ要学生証)
作：佃典彦[Ｂ級遊劇隊] 演出：篠井英介 美術：タマキ＋横松桃子
照明：山下悦男、ROMI 音楽：SKY WALKERS 音響：青陰佳代 舞台監督：関根靖晃
演出助手：志村祥子、小林七緒 宣伝美術：Ｖ銀太 制作：馬場敦子
出演：
若杉宏二 ：水島（絵をかく男）
山中聡 ：「男」（前後不覚男）
栗原茂 ：伊藤（「男」を運んで来た男）
悪源太義平：高倉？（包帯男）
流山児祥 ：松田？（障害幇助男）
篠井英介 ：ＴＡＫＵ（「男」を運んで来た男）
2000/1/10(祝月)晴れ 3:05-4:45PM(1'40) 後方より 客席ほぼ満員(100人)
客層：老若男女、幅広く。篠井ファンか、年上のお姉さん率高め(3,4割）
客入れ：最前列ベンチ２、あとは背もたれ付階段席。入口で荷物預かりあり。
スズナリの座席は狭いので預けたほうが○。適時誘導していた模様。パンフ。
篠井さんを初めとする挨拶。キャスト、今後の予定など。「狂人日記」で海外
公演するのね。
篠井英介、二度目の演出作品（流山児は初）。
舞台。真綿の真白。紗が入ったよな壁、布で覆った天井とも。しょぼい遊園地設定
中央、華奢な形の２人乗りコーヒーカップ。後ろ〜上手の壁沿いに、床から浮かん
だ風船、交互に桃と白色。下手手前にイーゼルと画材道具。出入口は両袖、上手に
は拡声器スピーカがあり。
お話。怪我をした「男」をやさな男２人が運びこんでくる。どんな行きがかりか
不明なままに２人は「男」を置き去り、慌ただしくいずこにか。絵描きがやって
果て？さてと。「包帯男」が「男」を待ち合わせの人物か？と質問＞違いました。
次に現れた男（流山児）は「男」を保険金詐欺の契約相手と勘違い。そこから、
しだい、男達の秘密が明らかとなっていくが。
現実は小説より、なんとやら。穏やか顔の日常を醸しながら、不条理な人間のあり
様を浮かばせてく。興味津々、ふーんねこ。知らずの伏線が散りばめられたミス
テリーとしても面白し。演出は、穏やかに平衡した日常を維持、非日常との落差を
くっきり表現。遊園地な長閑さと、場にそぐわぬ切羽詰まった人物の取り合わせ
とか。
音楽はかすかに聞こえる園内童謡、ＳＥのみ。美術は中間色の淡い色合い。
いずれも、今までの流山児じゃみられないもの。篠井・王子の趣味趣味かしら。
と淡々はよけれど、中盤で意識なくなるねこ。それはそれで気持ちよけれど。
役者。流山児さん。ホンとおじさん楽しそう。微笑みねこ。若杉さん。クール顔に
さす、ほのかな感情が渋い。役者キャラをそのまま活かしてる演出に好感ねこ。
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