流山児★事務所 〈創立15周年記念公演〉 「みどりの星のおちる先」
＠下北沢・本多劇場(1999/6/25-7/4 12ステージ）
全指定前売り3900当日4000 ※学生3000円・高中2000円(共に問合せ先のみ)あり。
尚、6/28(月)〜7/2(金)のみ半券持参で2000円にて入場可
作：鈴江俊郎 演出：流山児祥 舞台美術・衣装：加藤ちか 照明：山下悦男
音響効果：藤田洋、本田実 舞台監督：広永紫乃 宣伝美術：まこと
制作：馬場敦子 出演：下記
1999/6/26(土)晴れ 7:05-9:00PM(1'55) 中段より 客席７割(250?)
客層：老若男女。おしゃれ関係な方は少なく、庶民的雰囲気はいつもどおり。
客入れ：当日券。脇2ｰ3席と後方列30-40席。戯曲収録のテアトロ誌ほか物販。
鈴江俊郎、書き下ろし新作。「靴のかかとの月」（1998-1＠offoffシアター）以来
の流山児祥とのコンビ。ストーリーを予告（フィットネスクラブに集う男のハード
ドラマ）から大幅変更、プロ野球の舞台裏ものに。納得できない人には説明、
チケット代返却するうんぬんとお詫び掲示あり。されてもなあな感じねこ。
舞台。ホテルのロビー。野球マウンドを思わせるダイヤ型床の張り出し舞台（前３
列撤去）。後方２辺上に御影石風の大きな梁と柱。中央にラウンジ。背もたれなし
椅子と灰皿。上手フロント、手前に公衆電話。上手奧が客室、下手が戸外へ繋がる
設定。
お話。とあるプロ野球チーム、遠征先のホテル。試合後の選手達が帰還、くつろい
でる？かと思えばそうでもなく、ぎすぎす。その日のみならず、試合やら殊遇やら
に不満鬱積。家族の声を聞かないと不安な電話魔選手。シニカル過多の醒めた選手
ＳＥＸ三昧でバランス保持選手。八百長行為のぎりぎりに生き甲斐を見いだす選手
しがらみ、ヤクザがらみにどん詰まり、泥沼化するチームの群像劇。染まらぬルー
キーが終始傍観者。彼の眼を通して、自滅する先輩＝彼の未来かも、を描いてく。
リアルで熱い役者芝居で、現実感をもてない人々を描く。流山児演出と鈴江台本の
取り合わせにふーん。相反がままならぬ人の哀しみを募らせる、な狙いかしらん。
その物語や人物達はここでも絶望しちゃってるよ、なお馴染みのもの。食傷ぎみね
こはぼーと傍観。野球の夢（それともノスタルジー!？）になんも思い入れがないし。
面白み感じず、予告の設定の方が○だったかも、と身勝手無いものねだり。
主役級の役者達は、それぞれの持ち味で在り様を好演。なれど、もっと役者芝居が
みたい、もどかしさな中途半端さあり。期待大きすぎたせいかも。小林あや。若々し
くて、思わず微笑むおやじねこ。井沢希旨子。危うくてちょっとＨ、別の意味で以下
同文。
出演：
KONTA[元バービーボーイズ]：桐山（一塁手（控え）右左 変幻自在のスラッガー）
山本 亨 ：黒田 （投手 右右 ドラフトニ位で巨人入団７年後、なぜかトレード）
若杉宏二 ：西山 （投手 右右 安田の再来といわれる（元ヤクルト））
山中 聡 ：林和男（外野手 右右 今期期待の大型新人）
大鷹明良 ：小森田（内外野手 右右 得点圏代率1位の代打用要員）
下総源太朗[燐光群] ：田中ヨシカズ（右翼手 右右 20世紀最後の大スター?）
石橋 祐[元ショーマ]：谷（右の攻撃的ミッドフィルダー）
栗原 茂 ：小笠原（投手 右右 抑えの切札）
関根靖晃 ：牧野 （内野手 右右 チームの要）
三田村周三：岩松 （監督 右右 投手出身のエリート）
中谷政雄 ：井之上（打撃コーチ 右右 昔かたぎの人）
稲 増文 ：辻中 （球団職員 左両 チームの消しゴム？） 青木砂織 ：南 （球団職員 秘書課勤務）
西谷綾子 ：北沢 （ホテル職員）
沖田 乱[マシュマロウェーブ]：ロイ伊藤（通訳 右右 自称8ケ国語を自在に操る
スーパーファンタスティック通訳。）
小林あや ：八瀬めぐみ（林のステディー）
木内 尚 ：田中めぐみ（ヨシカズの新婚の妻新妻。「陸の鯨」?）
泉 陽二[東京オレンジ]：小此木佳代子 （往年の名投手の未亡人）
井沢希旨子：小此木ばなな（往年の名投手・小此木の長女 普通の高校生?）
横須賀智美：小此木木麗（ぷらら）（同上次女）
植野葉子 ：立花ちさ （東海スポーツ新聞の野珠大好き記者）
流山児祥 ：波多野 （新聞記者 右右 マスコミ界の寵児と呼ばれていた?。）
小森合環 ：大島はるか（マッチョマニアの半分変態（牧野命））
澤苔暁子 ：小島ひかリ（牧野のファン）
朴 永彦 ：鉄本 （鉄本組若頭 ヤクザ 組員 オッサン）
谷 宗和 ：小鉄 （鉄本組 組員） ［月間一覧］ |