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 ロリータ男爵「犬ストーン2000」

 @中野ウエストエンドスタジオ (2000/2/10-13 7ステージ)
 全自由 前売り2,000円 当日2,300円
 作・演出:田辺茂範 舞台監督:川上大二郎 舞台美術:青木すみ子、山崎直子、
 稲垣博子、近藤あずさ、舛崎歩、田村雄介 照明:中山仁[[株]ライトスタッフ]
 音響:森田涼子、石原愛子 音楽:中林ヒサカズ 映像:米津真
 衣装:山城由香利、小出杏子、畠山和美、足立雲平、吉川美登里
 宣伝美術:森田涼子 イラスト:大澤悟郎 ヘアメイク:鈴木幸子
 演出補:加瀬澤拓未 制作:豊島英理子、加藤麻理、松井美依子、伊藤裕貴
 出演
 大佐藤崇 :イチロー(犬になりたい男。お巡りさん)
 本山みどり:ルリ子 (イチローの彼女)

 濱井海:紙シネマの老人(自作の紙芝居を上演することを生業。秘密あり)
 松永雄太:セバスチャン(紙シネマ老人の孫?)
 松尾マリヲ:獣医(ペットショップ鳥獣戯画経営、ルリ子の兄)
 田辺茂範:鳥獣戯画バイト
 タタララタタ:鳥獣戯画パート(ヘンリー)

 大佐藤剛:イチローの父(おもちゃ屋店主)
 苺井チエ:イチローの妹(巨乳)
 ?   :イチローの母(本物の猫。みたまんま)

 足立雲平:犬使い (犬公方の手下)
 大沢ラーク:犬使い (同上)
 今井香月:犬使い使い (犬がいないので、犬使いを使ってる)
 
 加瀬澤拓未:ドーベルマン(犬公方エージェント)
 中西恵子:プードル(同上)
 赤間祐吉:ハスキー(同上、コスプレランド・犬とぴあのNO.1)
 斉藤マリ:犬公方

 2000/2/12(土)晴れ 2:05-3:55PM(1'50) 前方より 客席ほぼ満員(110人)
 客層:20才代中心。女性過半数。
 客入れ:整理番号順にきちんと整列。荷物預かり積極的。大きな荷物は預けた
 方が○。場内誘導随時。会場構造上、途中退場できないのでトイレいってアナ
 ウンスあり。A5小折り込みパンフ。キャスト、スタッフ、ワークショップ案内。
 物販。終演後、ライター、ボールペン(どっちも200円位)、Tシャツを販売。

 95年劇団旗揚げ作品の再演。
 舞台。床、紺に栗色犬柄が浮き出たカーペット(凝ってる)、後方壁には栗色に
 紺色と逆配色で鳥のシルエット。単色の中に極彩色の鳥がワンポイント。
 壁全体ももこもこしたカーペット地。壁周囲にはベルトのような、朱と黒の帯が
 連なり。
 
 下手、アップライトピアノでウィンダムヒル、サティなど生演奏。上手でへー。
 入口掲示の迷猫探しチラシの(着ぐるみ)ねこが、舞台中央。お客を不安げに
 見ながら、ロードマップ見下ろし。階段上にはお巡りさん。そういう唄でお話
 始まり。

 お話。お巡りさん・イチローはもうなんだか、犬になりたくてしょうがない。
 犬コスプレ愛好倶楽部とかじゃなく、本物じゃなきゃいやっ!。という彼をつけ
 ねらう陰。犬公方のエージェント。なんだよ犬公方って。闇の犬美容整形医師と
 か、そのエージェントのじゃまとか、恋人・みどりは犬になる話しをアニメ化
 希望!とか、あれこれ。でも、犬になる方法は不明。もう諦めかけイチロー。

 そんな彼の前になじみの老人。実はと犬ストーンの伝説を語り聞かせる。
 四つ集めると、犬になれるのじゃ。とドラゴンボールみたいな物語が終盤近くに
 なって転がり始め。果たして、お巡りさんは犬になれるのかな?。なれたの
 ですね、よかったね。

 ゆるすぎ、ギャグ散漫でいまいち(当社比)。いくらでも劇的盛り上げ、また
 出鱈目で目茶できそうなのに、あえてしないとこがロリ団らしい。でも、腰が
 引けすぎちゃってる今回。うーん、ご贔屓筋でもちょっと辛いとこあり。

 でもね、ねこはくすくすお楽しみ。破綻してる、唯我独尊なキャラのずれ具合。
 真顔ですっとこどっこいな会話の数々。突発(まあたいていそうだけど)する
 ミュージカルシーンのへなちょこ。母親役の生ねこが大人しく殊勝でかわいい。
 とか。モーフィングやら手の込んだ映像、ちゃんと造った美術、衣装がへな
 へなな内容から見ると、無駄で○。

 無駄といえば第一に、なんでまた犬なのか。なぜなりたいんだか置き去りに
 物語進行して、本末転倒。あれこれ尽くし成就しても、無駄に思えてきて○。
 そこら、夢見がちのおばか加減もまた、愛らしい。

 役者。回を追う毎に唄や演技は上達。でも今回、飛び抜けて異彩放つ人
 おらず。タタララタタも、持ち前の脱力さをも一つ生かしてないし。
 期待が大きすぎたかな、欲求不満ねこ。

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