流山児★事務所「百舌鳥夕雲町歌声喫茶 もずせきうんちょううたごえきっさ」
＠早稲田 SPACE早稲田 (2000/7/19-8/6 20ステージ)
＠名古屋10/6-8 京都10/10-11 大阪10/13-15
全指定 前売り3,200円 当日3,500円 学生2,500円 中高生2,000円
作：深津篤史[桃園会] 演出：大鷹明良 音楽：EBBY(ex-JAGATARA)
製作・演出協力：流山児祥 美術：森慈愛仁（塩野谷正幸） 照明：ＲＯＭＩ
音響：寅次郎 衣装：あや＆さちこ 方言指導：中道裕子
舞台監督：スーパーやす 宣伝美術：横松桃子 演出助手：木村佐知子
制作：馬場敦子ほか
出演：
井沢希旨子 ：カズコ（高校コーラス部同窓会で宿泊中。バツイチ。もてもて）
寺十吾 じつなしさとる：寺本（同窓会参加。売れないミュージシャン）[tsumazuki no
isi]
関根靖晃 ：浜口（同窓会参加。無口、妙にかわいい男）
梅田凡和 ：花田（同窓会参加。先輩。高校教師）
小林あや ：木戸（同窓会参加。気が強そうな女性）
稲増文 ：名越（同窓会参加。いい年してフリーターなことにコンプレックス）
栗原茂 ：入母屋（慰安旅行中の坊さん 住職。南天福寺 庭球同好会）
上田和弘：水島（同上。入母屋の知恵袋。オウムと一緒。南天福寺 庭球同好会）
ヒロシ ：ユカリ[劇団☆新感線] （入母屋の愛人。南天福寺 庭球同好会）
石橋祐 ：高木 （ホテル。マネージャー）
横須賀智美：斉藤（客室担当）
石黒亜紀子：植野（客室担当）
中谷政雄：山崎、上牧（雑誌編集、官能小説作家 二役）
＊日替わりゲスト：内海洋子[ソウルフラワーユニオン[ＨＰ]とか参加]
悪源太義平は緊急入院のため休演中。
2000/8/5(土)晴れ 3:05-4:45PM(1'40) 正面？前側から 客席９割(50人)
客層：20ー30才代中心に老若男女。Ｔシャツ姿の人多し。
客入れ：今回は全指定。正面の四人がけ雛壇ベンチに40人。脇と後方とかぱら
ぱらと席がを置き。リピートして別の方向からみるのも面白そう。芝居のホテル
係員役がそのまま客入れ、客だし。石橋さんの芝居に絡めた終演後注意に笑い。
なお、開演すると入退場できなくなるので事前トイレ要。
昨年の「深海魚」に続く、深津篤史・劇団提供作品。演出は久々に俳優・大鷹明良
舞台。古ぼけたホテルのロビー、に劇場ごと改装。といって豪華でない舞台装置
ぽいとこ○。紅い絨毯がずっと正面、壁に冬景色ペインティングある小さなフロ
ントまで。床や壁は黒色。上手の暖炉ぽいとこ、の上に小型ＴＶ（トイレとか
劇中の出はけはここをくぐる設定）。隣のポールに丸鏡、天井から鳥かご。
とそうですかな、ロビーにはなぜか洗濯物多数、客入れ時からお姉さん達がどん
どん追加。何故？な不可思議がしだい晴れる進行。
お話。地方都市、山沿いのホテル。１５年ぶりの高校同窓会、元コーラス部の
連中。引きずってる恋愛、人間関係のすったもんだ。自失、呆然、かと思えば
脳天気に過ごす彼らの三日間。一見すっきりと晴れた青空、実は超大型で超ゆっ
たりした台風の目に巻き込まれてる、やばい状況下で描いてく。
なさけな感情を日常的に描き、異常状況を語らず浮かばせ。絶望に立ち向かう意志
を等身大に立ち上げて、しみじみ感動ねこ。歌、それもコーラスがいい感じにそれ
を後押し。ポジティブさが身近に感じられて○。登場人物は人間くさい小者ばかり
、生死はさておき、スケベと切な心でじたばた。カズコを巡る、恋の鞘当てを軸に
したとほほな恋愛模様にユーモア＋ペーソス。身につまされる人も多そうな。
なんでもなさげで、そこにある危機な設定が今時。悲惨な状況に青空テニスの乾い
たラリー音が不条理感醸し。負傷、衣服が破れた帰還者、飲み込まれる言葉、時折
揺れる壁、風音が語らずとも、外をリアルに伺わせ○。自然体のコーラス部に、
胡散臭いばか騒ぎの慰安旅行坊さん達。ばかしても現実の厳しさ変わらず、とほほ
さ増長する道化役。寂しい物語に珍味な彩り、まあいいかなあな。
役者。流山児らしく、役者大事と個性を活かしてて好感。それぞれ役柄の悲喜交々
がよく伝わって○。寺十吾さん。熱さがさめず、ちょっともんもんな大阪のにいちゃん役。
押し出しの強く、嫌みならず○。井沢希旨子さん。もてもてヒロイン、優しくてエロも
自然体でｏｋな役。それもうなずけな魅力○。
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