燐光群＋ジャブジャブサーキット「神田川の妻」
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア（20009/1-3 ３ステージ)
全自由 前売3000円 当日3300円ペア5600円 大学専門学校2800円 高校生以下2500円
出演：Ｌ＝燐光群 Ｊ＝ジャブジャブサーキット（役者の顔と名前が？？）
初演 今回
燐光群公演
94/3/10-23
14ステージ
ザ･スズナリ
作・演出：坂手洋二
美術：加藤ちか
照明：竹林功
前売：2700円 男１：加地竜也 向井孝成 Ｌ （話し方教室「卒業生」)
男２：小林達雄 丸岡祥宏 Ｌ
男３：大西孝洋 栗木己義 Ｊ （かつてのアパート住人）
男４：吉永千里 松本真一 Ｊ （雑誌記者）
男５：猪熊恒和 下総源太朗 Ｌ（カメラマン）
男６：下総源太朗 岡浩之 Ｊ
男７：(男7）小川夏代 疋田英司 Ｊ
男８：武智圭祐 吉田智久 Ｌ
男９：大津洋一 猪熊恒和 Ｌ （テロリスト）
男10：生野浩二郎 −−−
男11：川中健次郎 −−− （今回男９？） 女１：出口惠子 咲田とばこ Ｊ （失踪した女）
女２：塩見由里子 永田恵子Ｌ、江川由紀 Ｊ（かつてのアパート住人）
女３：高野旺子 宮島千栄[劇座] Ｌ
女４：勝村ゆり 一色 忍 Ｊ （ＯＬ）
女５：黒田明美 中杉真弓 Ｊ （ＯＬ）
女６：山木さゆり 小関道代 Ｊ
女７：石田昭子 江口敦子 Ｌ
女８：小川夏代 小島好美 Ｊ
女９：桐畑理佳 宇賀神範子Ｌ
女10：勝村ゆり 柿澤宏子 Ｌ
女11：村上ルミ 岩木淳子 Ｊ
女12：高橋千代江 江川由紀 Ｊ、永田恵子Ｌ
女13：−− 長尾みゆき Ｊ
2000/9/3(日)晴れ 7:05-8:55PM(1'50) 前方より 客席超満員(160人)
客層：20-30才代中心、男性やや多め、おじさん率も高し。
客入れ：開場２０分前。当日券(20名ほど）は５分前。荷物預かりは受付と桟敷
満席の場内にてもあり。折り込みパンフ。Ｂ５見開き両面に七ツ寺共同スタジオ
代表、作、演出の寄稿。時代と今も、な内容。物販。パンフなし、戯曲いくつか。
６年前、元アパートなスズナリに当て書きされた舞台作品。初演は春先３月、
搬入口、客席入口ほかを全開する演出に外気の寒さ堪えた日もあり。寒さ注意報が
ネットで流れたのも懐かしいねこ。
舞台。三都市、三劇場で街に開いた演出。今回ＯＭＳは一番スタンダードかしら。
黒ずみ朽ちかけた倉庫空間ながらんどう。中央〜上手の壁際は一段高く通路、中央
ピット状。上手、破れ窓、後方一段奧に大扉、射すオレンジ明かりが闇に意味深。
七ツ寺＠名古屋、アゴラ＠東京では客席と舞台を逆転配置、入口から開く形にした
とか。駒場東大前町内会で祭りの夜はやむなく閉めたとか、結構大変。
お話。神田川も近い地域、辛うじて１人が居残っている古アパート。居室を潰して
の話し方教室もいまは閉鎖中の打ち捨てられた場所。なんでかどうしてか、怪しげ
な「神田川の妻」の噂に集まる人々。絶望、渇望、喪失…それぞれの胸の内が交差
する内、失踪した女性の意外な事実、事件が浮かび上がる。ミステリアスな展開で
謎解き。それでも解きあかせない人の情念。うふふーんな余韻◎にして。
あえてリメイクせず、昔話趣向。ありげ都市伝悦な怪談話、身近に潜伏していた
テロリストら危険話、懐かしポケベルとか風俗とか。ちょっと距離感をおいた演出
から、はてさてと己の隣人関係、また自身を思わせるのがみそかしら。時代変わる
とも人変わらず、怪談で恐いのはそんな揺り起こされる人の暗部です、と。
一部先祖帰りな演技演出でほよよ。冒頭、元吃音男性の演技は極端にしても、
「転位２１」みたい演技（坂手さんの元所属した、山崎哲氏主宰・社会問題とりあげ
劇団。独特の緊縛演技スタイルが特徴。）。しだい自然体になるけど、昨今の
燐光群、ＪＪＳからすると不自然、珍味味付け。自然体の会話劇の中、まるでお能
の亡霊みたいな、咲田と猪熊が突出存在感。いきなし劇的で興味深いねこ。
ほかタイプライタのユニゾン音とか、なかなかぞくりとさせられて、面白いねこ。
役者。咲田とばこ。緊迫感途切れさせず、思いに囚われた女性を演じきって◎。
［月間一覧］
|