リリバット・アーミー第37回公演「獅子の嗣子〜月華〜」
＠下北沢 本多劇場(2000/10/12-22 12ステージ)＠大阪9/22-10/1
全指定前売り4,000円 当日4,300円
作・演出：わかきえふ 舞台監督：唐崎修 舞監助手：加藤祐子
照明：柴田寛司[スタッフステーション] 音響効果：宮崎孝幸[スタッフステーション]
大道具製作：アーティスティクポイント 美術プラン：池田ともゆき[池田意匠事務所]
特殊効果：ギミック イラスト：ひさうちみちお 写真：鎌田輝彦
衣装：磯田美樹、上橋恵美子、桑原理恵、MeiMei 小道具：西尾崇、西川みどり、
西川也寸志 演出助手：ハヤシ犬似郎 宣伝美術：竹内和 制作：よしおかたかのり
協賛：カネテツデリカフーズ 王催企画製作：中島らも事務所
出演：
野田晋市：菊之助（当代随一の一座興行師）
藤田幸恵：藤原桂子（公家の奥様）
千田訓子：あやめ太夫（あやめ一座座長。ソウルフルシンガー）
久野麻子：ツバメ（男好きでもふられ気味。あやめ一座カワイコちゃんダンサーズ）
菅川裕子[東京乾電池]：サギリ（一座カワイコちゃんダンサーズ）
わかきえふ：キキョウ（一座カワイコちゃんダンサーズ）
水谷有希：ツバキ（一座カワイコちゃんダンサーズ）、新富屋
安井邦彦：河野竜之進（お夕の方側近）
生田朗子：お夕の方（安達家奥方）
及川直紀：安達勝道(安達家当主。獅子王と呼ばれた武将）
恒松崇浩：高嶋義信（安達家家臣）
磯川美樹：お洋（安達家女中）
西尾崇 ：古谷忠之（安達家家臣）
可児仁志：可児丸（安達家家臣）、小田切
朝深大介【三好大角改メ】：紅情死郎（松平家付興行師。得意技・必殺流し目光線）
風間水希：茜（色っぽいくのいちねえちゃん、触ると危険）
佐々木智史：雷鬼（ひろし）（茜一族の忍者）
安田武敬：幽鬼（茜一族の忍者）
小林仁 ：赤鬼（茜一族の忍者）
原田篤志：炎鬼（茜一族の忍者）
升田祐次：烈鬼（茜一族の忍者）
コング桑田：松平直政（松平家当主。ソウルフルシンガー）
中山毅一：香代の方（松平家奥方。派手）
尾崎美樹：月姫（松平家お姫さん・姉。ロリロリ）
谷口友梨：華姫（松平家お姫さん・妹。ロリロリ）
坂口万紀：お亀（松平家女中）
大庭英紀：政々（松平家家臣）
松下詞子：コヨリ（なんだっけ？）
特別出演（トランペット）山本信記、江崎将史（9/25,27のみ〉
2000/10/14(土)晴 7:05-9:05PM(2'00) 中段より 客席８割(320人)
客層：20-30才代最多に老若男女幅広く。おかんな関西弁の方も結構。
客入れ：後方中心に残席大丈夫がちと寂しい。インターネット予約はＧあたり
とかいい席で○。リピータ割引あり(1,000円)。
いつもどおり開演前にＣＦ（カネテツとか劇団ビデオ、公演案内）。
物販。パンフ（Ａ５1000円）衣装を着ての役者写真がわかりやすい。メイキング
ものな内容にふーん。
リリパ三回目、久々の時代物。といっても和洋折衷、古今東西で自由自在に。
舞台。真紅シルク光沢の大カーテンを開けると、地味な巨大セット。傾いた大黒柱と
襖障子を置いた壇が上手下手。それぞれ回転式、場所と部屋替えの趣向。
お話。戦国の頃、猛者でならした武家大名の安達家。隣国の大大名・松平家から
降って涌いた縁談話。披露宴でこんな趣向、と持ちかけられたのは芸能大会、
奥方の衣装比べ。は実の所、代理戦争。武道一筋の安達家のピーンチ。
一計を案じ、白穂の矢を立てたのは、当代人気の香月一座、名興業師・菊之助。
一世一代の大芝居と彼も乗る気、しかし敵もさるもの、松平は必殺技を用意。
さらには争いなど代理戦争なんぞ、小事なな真相、どんでんがえしがあったりして。
エンタメてんこ盛り。アクション、ギャグ、特殊効果攻撃、歌、人情芝居、派手
なんだか衣装と。隙をみては遊び忘れずのサービス精神○。数奇な運命してる物語
部分は節度もって締めて、しんみり。捻っても凝らない進行と、別腹ＯＫの彩り
メニュー、腹七分目とものたりなさが丁度よい食後感。リラックスして楽しむねこ
客席もてきとうな受け具合、自然に手拍子参加の好印象。
パンフにあるように、確信犯の和洋折衷、時代考証！？の今時自然体ジャポネスク。
芸人は歌舞伎みたいな派手、スタッフな興行師はアロハ。いつのまにか、ゴスペル
コンサートになって盛り上がりとか。
役者。女優、かわいい。普通な感じに安心と好感。久野さんとか、明るくて○だし。
生田さん。気高く凛とした姿で舞台を締めて○。男優は女優に押され気味。とほほさ
と情けなさ、または色ものパート担当。菊之助のさりげさ加減、竜之進の好青年ぶり
を浮きだせ。そんな色もの男優、筆頭は朝深さん。ムーディ一筋全身全霊、目から
誘惑ビームが妖しくもお茶目。コングさん。もうしたくてしょうがない、ノリノリ。
カーテンコールも足りないノンストップ、わかぎさんに釘を刺されても意に介さず？
の姿に笑うねこ。
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